★5 | 39 刑法第三十九条(1999/日) | 『砂の器』を参照したというのも成程な最果ての地から時間を遡行しての情念。テーマとして新しくも無いものを、あざとさを恐れぬ今風演出でゴリ押しする確信性。そして、コンセプトに沿った演技者達は垂涎の曲パワーを撒き散らす。予想外の森田の復活劇。 | [投票(1)] |
★4 | 寝ずの番(2005/日) | 猥歌とはエッチ願望を男どもが歌うものではなくトランス状態にのめり込む為の触媒なのである。それを表現するに3代目マキノは巧妙な過激度を加味しつつ短すぎず長すぎずの絶妙な塩梅で3度の通夜を描く。その果ての男泣きは心中ささるものがある。 | [投票(5)] |
★3 | きらきらひかる(1992/日) | 八方塞がりな状況に沈殿し安住する人々。絶望的に閉塞されていることに自覚的でさえもなくチンタラした話をご丁寧に紡いでいくが主人公の女性が不幸すぎて救われない。両家の親が津川と川津の怒れるヌーベルバーグの成れの果てとなのに諧謔味がある。 | [投票] |
★3 | バタアシ金魚(1990/日) | 漫画だから成立するストーキングに近似な行為を延々と繰り返すキャラクターの支離滅裂は生身の人間が演ずるが為に程良い案配に収められ少し出来の良い青春映画以上のものではなくなった感じがするが、高岡早紀のおっぱいのでかさだけは瞠目させられる。 | [投票(1)] |