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「一人の男・・・」(ペペロンチーノ)の映画ファンのコメント

ゼロの焦点(1961/日) ドクトル・ジバゴ(1965/米=伊) はいからさんが通る(1987/日) ひまわり(1970/伊) 昼下りの情事(1957/米) おはん(1984/日) 黒い十人の女(1961/日) ぼんち(1960/日)が好きな人ファンを表示する

けにろんのコメント************

★3ドクトル・ジバゴ(1965/米=伊)所詮はリーンが肩入れもできぬ背景としてのロシア革命だし、不倫愛の背徳性も直視せぬので、両者が乖離し強度が無い。個々のシークェンスの厚みは大層なものだが、スペクタキュラーな要素があらずもがなに思える。それでも終盤の突き放した詠嘆はクール。[投票(2)]
★4ひまわり(1970/伊)序盤の笑劇的導入が温いなりに効き悲劇への転調を際立たせる。絶望の中から見出した微かな希望を胸に1人行く異国。沈む気持ちに突き刺さる広大な向日葵畑と煽情的音楽は大向うを唸らせるこれでもか感だ。再会シーンの間の演出こそデ・シーカ最後の輝き。[投票(6)]
★3昼下りの情事(1957/米)おっさんが小娘にメロメロという設定が生半可で振り切れてないので薄ぼんやりしてる。アンチモラルを厭わないワイルダークーパーに遠慮した本懐でない妥協作。そんなこんだで列車を使った王道なラストが来るのだが当然に目出度いの感慨も湧かない。[投票]
★4黒い十人の女(1961/日)山本富士子岸恵子のツーショットの迫力はさすがだが、それだけしかない気もする。10人と言う割には他まり子今日子の曲玉のみで玉不足。前年『甘い生活』の到達の足下にも及ばぬが、微妙な変態性が辛うじて命脈を繋いだか。[投票(3)]
★5ぼんち(1960/日)船場ブルジョワジーの凋落と時代のエネルギーを呑んで生きながらえる女たち。栄華を極めた60年大映の女優陣揃い踏みの圧倒を諧謔で受ける雷蔵も鯔背だ。3人の女たちが高らかに談笑する入浴場面。ここに至って映画は神話の域に達したかのよう。[投票(4)]