朝丘雪路の映画ファンのコメント
ぽんしゅうのコメント |
座頭市血煙り街道(1967/日) | 『血笑旅』の赤ん坊や『二段斬り』の娘と違い、この年齢の子供が市にからむとあざとさが先に立ってどうもいけない。これではやわな話にしか成らないことなど三隅研次は百も承知で、その鬱憤を晴らすかのように突如舞い降る雪中のクライマックスで溜飲を下げる。 | [投票] | |
男はつらいよ 花も嵐も寅次郎(1982/日) | 不釣合いな変則三角関係の中で揺れる寅の心情が描ききれず、だだの沢田研二と田中裕子の恋愛映画になってしまった。登場するだけでスクリーンのトーンを変えてしまう田中裕子の可憐なセクシーさにプラス1点。 | [投票(3)] | |
帰らざる日々(1978/日) | ちょっと恥ずかしい芝居も散見されるのだが、城戸賞の中岡京平脚本はしっかりしており主人公と同世代の私としては・・・ジ〜ンとさせられる。 [review] | [投票(4)] | |
かぐや姫の物語(2013/日) | かすれ歪み一瞬たりとも定型を構成しない輪郭線は、まさにこの世の無常の具象化。自然の摂理を経てこの世に誕生した生命ではなく、生まれながらにして生をまっとうできない運命の「かぐや姫」もまた無常の象徴。その裏返しとしての現世肯定に涙が止まらなかった。 [review] | [投票(7)] | |
次郎長三国志(2008/日) | シリーズダイジェスト的構成ながら、過不足なく軽快なテンポで一気に飽きさせず見せきる手法は、現代版として正解。女を迎えに行く法印大五郎の逸話の省略の大胆さなど、むしろ余計に涙を誘う。しかも、ちゃんと懐かしきチャンバラ映画のアナログ感が漂っている。 | [投票(1)] | |
抱かれた花嫁(1957/日) | 話しの推進力となって映画を引っ張る望月優子と裏から支える桂小金治のノリの好さ。有馬稲子の弾けぶりがもの足りないが、歌(小阪一也)あり、露出(朝丘雪路)あり、ワイド画面を誇示する名所めぐりありとサービス満点のプログラムピクチャー。 | [投票] | |
炎の肖像(1974/日) | ケンカ(闘争)を捨てアイドルロッカーとなった男(沢田研二)にとってステージのみが自己を確認できる場でありながらその対象は顔の無い大衆でしかなく、個へと戻った彼が中山麻里・秋吉久美子・原田美枝子という3世代の女の狭間を彷徨うさまは実に70年代的。 | [投票] | |
極道の妻たち リベンジ(2000/日) | なんという支離滅裂さ。関本演出は毎度のことだが中島貞夫の脚本までこんなにひどいとは。スタッフのやる気のなさはひとえに極妻が極妻にならない高島礼子のせいでは?さっさと高島姐さんには引退願って、新極妻の五代目襲名で起死回生を狙うべき。 [review] | [投票] | |
眠狂四郎 悪女狩り(1969/日) | 劇画的コマ割りを彷彿とさせるカット繋が小気味良いリズムを生み、テレビ的とも見えるケレン味が雷蔵のスター性を際だたせる。「動」と「静」、「明」と「暗」の巧みな演出はまさに池広一夫演出の真骨頂。久保菜穂子の美しき悪女ぶりも魅惑的。 | [投票] | |
ダイアモンドは傷つかない(1982/日) | 80年代初頭、女性の価値観が激変していた時。企画に残間里江子、脚本が田中晶子。いわゆる世は翔んでる女の時代。藤田敏八も何をどうしたら良いのか分からなかったのでは・・・ | [投票(1)] |