★5 | OUT(2002/日) | 脚色とは、こういうものだ、と思わず叫びたくなるような素晴らしい脚本!なぜか日本の映画って、原作に妙に忠実にしようとして失敗するけど、これは、原作に対して映画はAnother possibilityって感じで、原作読んでいても楽しめる娯楽作品になってる。しかし、演出をコミカルに振ってあるのは、なぜ?主婦のダークサイドをもうちょっと感じたかったかも。 | [投票(1)] |
★3 | ターン(2001/日) | 時間がループになっちゃうのは、SFとしては常套的な状況だけど、でもやっぱり人がそういう状況になったら、なにを驚き、何を感じ、何を考えるのか、をしっかり描いてほしかったな。電話は、それを明らかにするための演出的な手段だもんね。職人平山監督が頑張ってるにもかかわらず、脚本が悪いんでしょうね。とくに、台詞が役者さんたちが可哀想なぐらいひどい。 | [投票(1)] |
★3 | ザ・中学教師(1992/日) | 平山監督は、物語の感情の流れとツボをよく理解していて、それを最小限で的確に効果的に映像で「語る」ことができる日本で数少ない才能だと思います。ただ、彼は自分が語っている物語に対して、自分自身を遮断しているように感じる。この『ザ・中学教師』も教師の人間としての不完全さを描きながら、それはただ映像による報告のようにニュートラルなのね。 | [投票] |
★5 | 愛を乞うひと(1998/日) | 40年近い時間の経過を、見る物に体験させてくれたことが、この映画のなによりの凄さだった気がする。昭和30年の東京の何気ない特撮も、原田美枝子の素晴らしい二役も、ほとんど説明的でないよく練られた台詞も、この時間の経過を「体験」させるために整えられたのでは?そして不変の「愛」とその不在。 | [投票(1)] |
★3 | 笑う蛙(2002/日) | 一種の密室劇なので、どうしても『しとやかな獣』を思い出してしまうのでした。なので「覗き」の話なのにカメラはこんなにノーマルでよかったのかどうか。編集のリズムはこんなにゆったりでよかったのか。そのスタイルと、役者たちの適度にコミカルな演技(これは素晴らしいと思いました)とは、なんか違和感があって・・。そうとう好意的な気持ちで観ないと面白がれない気がしました。 | [投票] |