★4 | 復活(2001/伊=仏=独) | 久々の文芸映画。格調、映像、俳優、テンポ、すべてよし。じっくり描いた3時間。贅沢のきわみです。トルストイの研ぎ澄まされた人としての理想も、この時代だからこそ重く受け止めました。長編のいい文学を読んだ読後感が残る。秀作です。 [review] | [投票] |
★5 | カオス・シチリア物語(1984/伊) | タビアーニの集大成映画といっていいほどの出来だ。生きることは地獄。月夜の狼男まがい。つぼの禅問答のような滑稽さ、その後民衆革命へと。墓さえ持てない人民の、土と革命と死。そして、ラストは死へのいざないと流れゆく過去の時間。素晴らしいの一言。 | [投票(1)] |
★4 | フィオリーレ 花月の伝説(1993/伊=仏=独) | 3つの不思議な、苛酷な体験が輪廻のように繰り返す。人間の本質の近いところに及ぶこの伝説は映画を見た後の方が脳裡に残る。欲言えば映像が凡庸。女優がもっと美人だったら、とかあるが、忘れられない映画となろう。 | [投票] |
★3 | 父 パードレ・パドローネ(1977/伊) | この映画、まさに教育テレビで昔見たんです。平板で、映画祭で賞を取ったのは知っていたけど、心が感じませんでした。あとで、タビアーニて知ったんだけど、再び見る気はしない。映画というよりTVドラマみたいだった。 | [投票] |
★4 | 塀の中のジュリアス・シーザー(2012/伊) | 久々のタヴィアーニ作品。そしてベルリングランプリ作品と来ればいそいそ映画館にも出かけたくなる。館内は年齢もさまざまな映画ファンが今かとその時を待っている風だ。 [review] | [投票(1)] |