内田朝陽の映画ファンのコメント
水那岐のコメント |
天使(2005/日) | たとえば、カレーライスのような映画。具材も存在自体もありきたりだが、たまたま見かけた店で注文したそれを口に含み、その料理法の巧みさに笑みがこぼれる。 [review] | [投票(1)] | |
60歳のラブレター(2009/日) | 悪い意味のプロの仕事。一定の時間枠に結末の見えたドラマをきちんと押し込んでいるだけとしか評価できない。ウェルメイドというのとは根本的に違い、「オトナの見る映画」ながら完全に子供騙しになっているとはオトナも舐められたものである。老境の佐藤慶の怪演くらいか、見ものは。 | [投票] | |
火天の城(2009/日) | 時代を隔てながら、現代社会の企業戦士たちに背負わされた懊悩と闘争を、そのまま安土時代に移した手腕は見事。惜しむらくは襲い来る障害が旧態依然としたスタイルから脱していないのだが、西田敏行の円熟と大竹しのぶの庶民の妻の巧みな理想化で充分に物語は昇華される。福田沙紀は愛くるしいがまだ賛辞を贈るには及ばない。 | [投票(2)] |