石立鉄男の映画ファンのコメント
寒山拾得のコメント |
若者の旗(1970/日) | 延々となされる議論は全然噛み合わず並置され、噛み合わないこと自体が世情の感深く、そんななか田中邦衛史上最強の科白が聞ける。「貧乏人がいつも正しいの」「そうさ」。 [review] | [投票] | |
父子草(1967/日) | いい俳優揃えた小品で淡路恵子の屋台の女将がとてもいい。踏切が喧しいと怒鳴る屋台客の渥美清に「哀しいときは哀しく、愉しいときは愉しく鳴るんだよ」。 [review] | [投票(2)] | |
激動の1750日(1990/日) | 山一抗争との照合という愉しみはあるが、渡瀬以外はヤクザ映画にはBクラスの面子、Vシネ程度の撮影美術に興趣は沸かない。警察の介入をこそ掘り下げてほしかった題材だし、火野正平ら脇役たちは魅力を欠き、やっぱり深作は良かったなとなる。 | [投票] | |
若者は行く −続若者たち−(1969/日) | 新宿騒乱のインサイダー山本圭というリアルタイムな設定がすごいのだが突っ込み不足で不満。なお本作は前作を観ていないと全編意味不明なのでご留意を。 [review] | [投票] | |
若者たち(1968/日) | ベストショットはあの主題歌流るるオープニング・タイトル。そういう歌詞だったのかと感銘を受けるという観方はいかにも邪道だが本作なら許されるだろう。佐藤オリエと大滝秀治が極上。 [review] | [投票(1)] | |
君が若者なら(1970/日) | 深作版『若者たち』。労働運動から排斥される非正規を描いて興味深い。最大の見処はワンカットだけ登場の藤田弓子で驚異的な可愛さ。 [review] | [投票] |