★5 | 映画の殻をやすやすと突き破り、60年経った今なお今日性を保つ傑作。俳優の出入りや、言葉の応酬、意表をつくストーリー展開あらゆる視点で凡百の映画がたちうちできない緊密度を有する。なおかつ、画面は1930年代の古風さも併せ持つ。主人公の確信に満ちたビジョンと自律性、一貫性で、人物造形の金字塔を打ち立てた。 (ジェリー) | [投票(2)] |
★3 | 題材的にはよくあるパターンですが、流石というか、一筋縄には行かないのがドライエルの作風ですね。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★4 | ドライヤーの遺作に相応しい傑作。殆ど登場人物が視線を交錯させないことで有名な映画なのだが、実は視線を交わさないエキセントリックさ以上に、二人の人物が向き合うショット、リバースショット(切り返し)が素晴らしい。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★5 | 視線、人物の出入り、照明、立つ/座ることへの演出。お手本のようなカッティング、切り返し。煙草の煙、炎、水面の揺らめき。演出によって画面に漂う物凄い緊張感。演劇を装いつつ、演劇とは全く違う「映画」としか言いようのない感覚が全編に充満する。何度観ても驚く。 (赤い戦車) | [投票(2)] |
★3 | 『奇跡』で交わされた視線劇には、原因不明の不気味さと神秘性が備わっていたものだが、こちらはどうも、理に落ちてしまった感がある。映画と恋愛、信仰への一貫した真摯なスタンスの窺える、ある意味自己回顧的なドライヤーの遺作。 (町田) | [投票(1)] |