★5 | 人が歩いてくる、人が座っている、遠くを眺めている、そんないちいちが甘美に謎めく、「映画」という単純な不思議。静かに響き始めるノイズと、かすかなスローモーションとが誘う陶酔。老練の生み出した初々しさに驚嘆する。(2011.10.25) [review] (HW) | [投票(3)] |
★5 | 初めてジャームッシュの本当の本気を見た思いだ。絵画的に突き詰められた「ショット」の映画。ショットの映画を目指すなどということ自体が時代錯誤の振舞いなのだと批判する向きは当然あるだろう。しかし古典に学びつつ常に最新型の映画を提示しつづけてきたジャームッシュの選択を軽く見ることはできない。 [review] (3819695) | [投票(4)] |
★5 | 他人の個性をも受け入れてなお且つ自分のスタイルの映画に仕上げたジャームッシュの終わらない映画への探求心に今回もまた圧倒された2時間。 [review] (ナム太郎) | [投票(3)] |
★4 | 文系映画。美術館と現代建築めぐりで人はブルース・リーになれる。龍爭虎鬥に挫折を覚えるわたしでも、これを見た後は完全にブルース・リーと化していた。ビル・マーレイもあざといが体は勝手に反応。 (disjunctive) | [投票] |
★4 | 何か起こりそうだ、起こるかもしれない―――そういった予兆を孕んでさえいれば、映画は持続しうる。ジャームッシュはそれを本作でもって証明してみせた。 (赤い戦車) | [投票] |