★3 | 成長とは可能性を獲得することで、マリク(タハール・ラヒム)の可能性には始めから限界が見える。それは「悪」を持って支配することで成り立つ世界に身を置いてしまった者の限界であり、この成長譚に、自慢に満ちた若者の笑顔ほどに爽快さがないのはそのためだ。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 往年の仏映画の刑務所ものの傑作『穴』を思わせるような刑務所の窓からロープを使い振り子のように物を受け渡すシーンがなんだかうれしい。 [review] (シーチキン) | [投票(1)] |
★4 | 初めはひよっこだったマリクがいつしかいっぱしの男になり、ふと気づいたら周囲の状況を意のままに操っているのが凄い。 (パピヨン) | [投票] |
★4 | これは面白いね。刑務所の中って言うと、何か暗い退屈な、ながーい一日というイメージが付きまとうが、この映画なんか見ちゃうと立派に社会してると思ってしまう。刑務所に入っても実は社会から逸脱されていないのだ。 [review] (セント) | [投票(4)] |
★3 | フランス版塀の中の『アウトレイジ』。どこの世界(社会)でも力による支配の構造っていっしょなんだな、ということが、説明的でなく短いカット・シーンを重ねることでうまく表現される。特に序盤はテンポが軽快で手際がよい。 [review] (緑雨) | [投票(1)] |