★4 | 捻りも無い老老介護映画とも思えるのだが、それでも、感情を抑制し事の進行を淡々と凝視する精緻さには引き込まれる。鳩とトランティニャンの引き芝居の長廻しこそハネケの真骨頂。過酷な帰結のあとの黄泉への誘いの陶然。随分優しくなったもんだ。 (けにろん) | [投票(2)] |
★3 | エマニュエル・リヴァがまだ健在だった時系列上の第一シークェンス、およびジャン=ルイ・トランティニャンが見た夢のシーンを除いて、カメラの可動域は老夫妻の住居内に厳密に限られている。妻の手術も夫が参列した葬儀もカメラは無視する。撮影の基準は「出来事」でも「人物」でもなく「空間」である。 [review] (3819695) | [投票(3)] |
★4 | ハネケにしてはえらくオーソドックスで毒がないなあと言うのがまず僕が感じた印象。また映画ファンとしてもあのトランティニャンとエマニュエル・リヴァ が映像に並ぶだけであらゆる想いが湧いてくる。 [review] (セント) | [投票(2)] |
★4 | 細部に悲酸が宿るほど経済問題のない介護物の浮遊感は否めなくなるが、そのフワフワを逆手にとって、トランティニャンは気品を隠せない自身の西村晃声に導かれ運命の虐待から卓越していく。その際、イザベル・ユペールのテンパりが対比として効いてくる。 (disjunctive) | [投票(1)] |
★4 | 窒息しそうなほどの閉塞感なのに、温かみがある。ハトと描写と役者が好きでした。 (あちこ) | [投票] |