★5 | 傑作。線路の俯瞰、というか奥に山、画面手前右から列車が走ってくるショット。この監督の画面の中でも一番の絵画的なショットじゃないかと思う。フォード的、エリセ的と云ってもいいショット。続いて街の俯瞰を繋ぐ。画面奥には冬の山が見えている。 [review] (ゑぎ) | [投票(1)] |
★5 | 風景画と見まがう遠くに山並みを配した美しい広角画面の奥に小さく光る点が見える。光点はやがて貨物列車の長い長い線となって轟音とともに“風景画”を横切り、朝のラジオが今日もまた寒い一日の到来を告げ、曇天の続きのモンタナの小都市の女たちの物語が始まる。 [review] (ぽんしゅう) | [投票] |
★5 | ジェンダー・世代・人種/社会グループという三つの不確定要素によって分断された周縁社会の今を生きる女性たちのための新たな西部劇。茫乎たる大自然の只中で拠り所を求める花のかんばせに束の間訪れる羞恥の翳り、信念の結露、多幸感の光輝、当惑の渋み、その崇高さ。まさにその一瞬に向けて、軋轢と和解、挫折と希望、巡り合わせとすれ違いの関係性の構図が、一縷の漏れもない峻厳さで設計される。MWとの三部作の見事な完結編 (袋のうさぎ) | [投票(2)] |