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アンドレイ・ズビャギンツェフの映画ファンのコメント

父、帰る(2003/露) エレナの惑い(2011/露) ラブレス(2017/露=仏=独=ベルギー) 裁かれるは善人のみ(2014/露)が好きな人ファンを表示する

ラブレス(2017/露=仏=独=ベルギー)************

★5これも恐るべき傑作。この厳しい作劇は、キャラクターに対して、と云うよりも、観客に対する厳しさだ。また、カメラの移動と寄り引きが相変わらず見事で一瞬もテンションが弛緩しない。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
★4ファーストショットから感じる冷ややかな視点。全編を通して、身勝手な大人という鏡を見せられているようでチクチクする。一般的には子どもを育てながら親になっていくのだが、人間はそのうち「子どもを産む資格」が必要になるのではと思わせる。 (jollyjoker)[投票]
★5足るを知らぬ愛情乞食は自らのみならず他者をも不幸にする。そんな世界では樹々や川は飽くまで薄ら寒く在り続け、ボランティアは無機的で感情交差の余地は無い。夫婦の諍いの後、唯一激情が炸裂する子どもの噛み殺した慟哭ショットは虫の観察フィルムのよう。 (けにろん)[投票(2)]
★5どんな目に会わされているのか、まだ意味さえ理解できぬ小さな子供が、(中略)血をしぼるような涙を恨みもなしにおとなしく流しながら、《神さま》に守ってくださいと泣いて頼んでいるというのに(カラマーゾフの兄弟「反逆」) [review] (週一本)[投票(2)]
★4冒頭から秀逸な厳然とした映像を見せつけられる。自信があるんだろうなあ。そして愛のかけらもない人間どもの話が始まるのである。 [review] (セント)[投票(2)]
★4景物映画の画面構成と齟齬を来す感傷的なカメラが社会時評の力みを隠さないために、少子化警鐘の公共広告になりかねない。それは本線の副産物として働くおじさんドキュメンタリーのような風体をももたらす。こちらの方は邪念がない分、素直に見られた。 (disjunctive)[投票]