★3 | 本作のデヴィッド・リンチによる映画監督の造型については、本邦公開のずいぶん前からネット上で話題になっていて、一番の楽しみにしていたのだが、まさか、これほどの扱いとは思っていなかった。 [review] (ゑぎ) | [投票(1)] |
★4 | 意図せぬものが偶然フィルムに写り込んでしまうというモチーフを、そこで終わらせずに対象に切り込んでいく覚悟。結果、我が身を曝け出し切り込まれても良いという境地。そこに至った者だけが許される楽屋落ちは予想以上にパーソナルに深淵な遺言なのだろう。 (けにろん) | [投票(4)] |
★4 | 献身的な男に飽きる類型の話に息子の反応はせわしない。男同士で連帯しようにも父はフィクションの効用を認めない。境遇を拒む母の未熟さは男たちを翻弄する魔性と解釈され、彼女をいったんは拒んでも息子はマザコンに復帰する。 [review] (disjunctive) | [投票(1)] |
★5 | 奔放で己の心に正直に生きる母を、葛藤しながらも許し受け入れていく主人公。スピルバーグが彼なりに真摯に吐露した家族への思いに感動。未熟な恋もいじめっ子との思いがけない心の交流も、一筋縄ではいかないが豊かな人生の一側面が見事に切り取られている。 (太陽と戦慄) | [投票(4)] |