★4 | 事件を精確に描いているとは思わなかった。しかし映画として成立するには寧ろこうあるべきだったのだろう。予想を上回る傑作。☆4.5点。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票(3)] |
★5 | 新のインポと瑛太一行の被差別部落であることと東出の邑社会からの逸脱が前半を牽引するのだが、それらは事件と因果関係がないという脱構築された構成が数多の史実・伝聞を包含して到達した巨視的フォークロア。廃された情緒。際立つ諦念と無常。 (けにろん) | [投票(2)] |
★5 | 生粋の殺人鬼や、邪悪な価値や正義を妄信する者が大量の人の命を殺めたとして、せいぜん二桁の域だろう。何百、何千、何万の人の命を奪ってしまうのは、たいてい自分を信じることができなくなった善良な人々の集団だ。そこでの悪者は誰だという問いはとても虚しい。
[review] (ぽんしゅう) | [投票(5)] |
★3 | 映画化が計画されていた時から応援してきたのだが……。複合的な差別の様相を描く手腕は見事。が、この男女観はいったいいつの時代の映画なのだろうと思うほど(舞台が大正時代であることは関係ない)。ものすごく古くさい。せっかくの作品の足を引っ張っている。 (ツベルクリン) | [投票] |