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田中創の映画ファンのコメント

ふつうの子ども(2025/日) ぼくが生きてる、ふたつの世界(2024/日)が好きな人ファンを表示する

ほかげ(2023/日)************

★4ひっそり生を閉じる者と怨讐晴らす者。両者の挿話を少年と1丁の拳銃が往還して連結する。その説話的な構図の奥底から失われた命と新たに芽吹く生命力が火影のように立ち現れる。塚本映画が新たに獲得した神話性。惜しむらくは残るインディーズの尾っぽ。 (けにろん)[投票(1)]
★4ブラックホールの底から絞り出されるような女(趣里)の声音は希望を絶たれた怨念の響きのようだ。飽和点に達した怒りを抱えた男(森山未來)の呆けた彷徨は虚無と紙一重。澄んだ瞳でそんな惨状を見つめる少年(塚尾桜雅)の心には何が映っているのだろう。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
★4これも力のある作品だ。小料理屋のような店の中、座敷に寝ている趣里へ寄って行くショット。緩やかなディゾルブで繋ぐ。少年のミタメか。趣里の膝下、白いふくらはぎが眩しい。これを反復する脚フェチの趣向。 [review] (ゑぎ)[投票]
★4夏のむさ苦しい暑さと対をなす登場人物の訳ありコールドハート感が滲む映像。今にも消えそうな光を終始支える少年の寡黙でいて聡明さを保つ眼差し。そして銃声というあの時代の叫び。前後半の組立ても良く、シンプルかつダイレクトに突き刺さる作品だった。 (クワドラAS)[投票(2)]