★4 | 人が歩くだけで映画になることをロメールは処女作にて証明してみせた。しかもその軽妙流麗な演出手腕にはすでに円熟味すら感じるからこわい。ルノワールを想起させる川面やレコードを繰り返し聴くコミカルなゴダールも印象的。 (ナム太郎) | [投票] |
★3 | バカンス期を通すことで見えてくるパリの街の生命感が魅力的。 [review] (ドド) | [投票] |
★4 | どんなに落ちぶれても見世物にはなりたくない! (太陽と戦慄) | [投票] |
★4 | 一文無しになってひたすら街を彷徨い、観光客やバカンスを楽しむ人々を眺めつつただただ歩く。座り込む。寝る。こういう無為な時間の豊かさこそ映画なのだ。しかもショットに仄かに香る官能性がまた素晴らしい。川辺に座る主人公の後ろで影から出てくる遊覧船の艶めかしさ!食べ物を巡るサスペンスやカフェの机を寝床にしたり壊れた靴を直したりといった喜劇性も充実。さすがロメール、処女作にして既に傑作だ。 (赤い戦車) | [投票] |
★5 | ネオリアリズモ的臨場感を満載し、盛夏のパリで展開される”ペテルベルグもの”との印象で、冒頭にはサンジェルマンの「くだり坂」が映し出され、セーヌの水面にはルノワールへの敬愛が反射している。ルイ・サゲールの無調弦音楽が画面と物語を引き締めていることは云うまでも無い。 (町田) | [投票(2)] |