キース・リチャーズの映画ファンのコメント
鶴八鶴次郎(1938/日) |
映画を見る至福。他愛ないとも云える物語を生きる長谷川一夫と山田五十鈴がまばゆく輝き出し、私たちの胸に深く切り込んでさえくるのは、まぎれもなく演出家の仕事のためだ。成瀬の映画は淡々となどしていない。まったく過剰な感情が横溢している。 [review] (3819695) | [投票(3)] | |
脚本も演出も既にして完成形とも言える序盤だが、芸道の筋を通すを第一義とする2人に惚れて恋して悶々の逡巡が薄いのでロジカルセンテンスで語られ過ぎる感。山田の口跡と長谷川の段取りがソリッドに反り合う中釜足が潤滑剤として機能してる。 (けにろん) | [投票] | |
山田五十鈴の、指で挟んだ煙草を口元へ持ってゆく仕草、煙を吐きながら人の話に聞き入る風情、吸殻をきゅっと揉み消す手つき、その格好良さ・コケットリー。それだけでも観る価値はある。 (淑) | [投票(1)] |