★3 | 光る女(1987/日) | とてもとても退屈。怒りにまでは行かないが、逆にこの監督が何故こういった作品を作ったのかのほうに興味は集中。と、思ってしまったくらい、この監督の持ち味が表現できていないどころか「これが創りたかった」という意志がまるで伝わってこなかった。到達点に届かなかったのではなく到達点を見失っている。 | [投票] |
★3 | 台風クラブ(1984/日) | 相米慎二監督の映画は何故か自慰を見せつけられているような気恥ずかしさを覚える。一時期長廻しが評判になったが、実際そこには不要なものまで大量に詰め込まれている。他の監督はそこまで耐えられずにカットするわけだ。カットそのものもテクニックのひとつ。 | [投票(1)] |
★3 | セーラー服と機関銃(1981/日) | 薬師丸ひろ子になんの思い入れも持たない自分としては脇の布陣に感心していた。終始つきまとう刹那的なイメージ、どう転んでも明るくなりようがない展開は赤川原作とは別物として観るべき。どんなに画面に人が溢れていてもまるで連帯を感じられなかった。この孤独感は特筆すべきかも。 | [投票(4)] |
★3 | 翔んだカップル(1980/日) | アイドルであるかないかなんて個人の尺度で十分なのだ。ということでこの映画は私にとってはアイドル映画ではない。彼女におんぶに抱っこしていない作風は好感が持てるが、要所に締まる部分はあってもダラダラしている部分も多いという意味で普通の出来。長回しって好みですね。 | [投票] |
★4 | お引越し(1993/日) | 相米監督の持ち味はキャスティングにこそあったと思えてくる。彼らのそれぞれのたたずまいには台詞がなくとも心情が伝わってくるほどの存在感がある。やはり家族というのは離れたら壊れるもの。別れても成り立たせようとする米国映画とはそこが違う。日本の家族バンザイ。 | [投票(1)] |
★3 | 東京上空いらっしゃいませ(1990/日) | ふわふわしたとらえどころのなさ。相米は決して名監督ではないし、彼もそうなりたかったかは疑問。ただ、ああいう風にしか撮れなかったのではないか。そう思ってしまうほど狭小な空間では素人くささが露呈する。でもそのぎこちなさが良い方向に向いた作品であることも、また確か。 | [投票(1)] |
★3 | 風花(2000/日) | 相変わらずの長回しにゲンナリ。監督としては俳優の中から醸し出されてくるものを待っているのかも知れないが、作品を観ている我々がその出されてくるものにつき合わされるのは納得がいかない。しかし、彼と彼女の聡明さは十分に伝わってきた。間の映画。 | [投票] |