★5 | モノクロ映画だ。少々薄めの色調。美しい。はっとする。出だしは朝食を食べながらの妻からの繰り言シーン。男は女の顔を見れず心は宙を舞い、逃げ惑う、、。僕らはもう完全にホン・サンス世界に入り込んでいる。
[review] (セント) | [投票(1)] |
★4 | 社長にも愛人にも妻にも、もちろん巻き込まれた目撃者であるアルム(キム・ミニ)にとっても文字通り「ある日」の“劇的”な出来事だった。そして後日。あんなに切羽詰まり、怒り、泣き、叫んだはずなのに・・・。人の生き方は「記憶の強度」をも左右する。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | 時制交錯の時系列整序が、やりとりされるコミュニケーションの内容自体によって担保されることの際どさ。言わば剥きだすテクストによってのみ支えられている映画。その中で、恐らくはこの映画のモノクロである所以、つまり雪と女優のイメージが交錯するあのさりげないショットの、その一点突破的な映画への欲望は、是とされるものではないか。 (鷂) | [投票] |
★3 | テーブルを挟んでの人々の対峙シーンが非常に多いことで記憶されるべき映画。そこに、長回しの中でのズーム・イン&アウト、左右へのパンがこれでもかと繰り出される。その執拗さに辟易とはさせられたが、強く印象づけられたことは確か。 (irodori) | [投票] |
★3 | 永遠の1日的刹那の掌篇はウォン・カーウァイ的なコンセプトであって、そこまで気障じゃないホン・サンスの柄じゃ無い気がするし辞めるな辞めろの顛末だけでは内実が伴わないのでエピローグの皮相が効かない。車窓外の雪は形骸のロマンティシズムだ。 (けにろん) | [投票] |