★4 | 至福のとき(2001/中国) | 失業中の中年男チャオは、お見合いした女性の連れ子で盲目の少女ウー・インと出会った。彼は結婚したいために自分は立派な旅館の社長だと嘘をつきそのため少女ウー・インをあずかるはめになった。不憫な少女に同情したチャオは工場の仲間たちと少女が働けるようにニセの按摩室を作る事にした。善良で愛すべき人の「嘘」で彼女は生まれて初めての至福のときをあじわう。「あの子を探して」「初恋の来た道」に続くチャン・イーモウ監督の「しあわせ三部作」。 | [投票(1)] |
★3 | 新・仁義なき戦い。(2000/日) | 阪本順治監督による「仁義なき戦い」のリメイク。幼なじみの少年2人、ある事件ではなればなれになる。時は過ぎ現代、巨大な暴力団の3代目が急死、跡目をめぐって抗争がはじまる。少年のひとりはやくざ豊川悦司になっている。もうひとりの少年はコリアン社会の実力者布袋寅泰になっている。2人とも争いに巻き込まれながら再会する。2人の絆をクールな映像で描いていく。豊川悦司、布袋寅泰、佐藤浩市、岸部一徳、哀川翔、村上淳と「濃い」顔がいっぱいである。
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★3 | 愚か者・傷だらけの天使(1998/日) | ちょっと頭は弱いが根はまじめなで熱血漢の主人公真木蔵人。今日もまたバイト先でけんかして首になる。ある日公園で主婦に声をかけられる、自分の息子を探してほしいと。生活費に困っていた主人公は彼女の息子を探す。この映画は真木蔵人と鈴木一真の明るく爽やかな男の魅力であふれている。この映画のラスト、続編の「傷だらけ天使」に繋がるエピソードがある。 | [投票] |
★5 | トカレフ(1994/日) | 主人公は幼稚園バスの運転手。ある日自分が運転するバスで誘拐犯人たちにわが子を奪われる。犯人たちは身代金を奪ったあげく子供まで殺して捨てる。主人公はやり場のない怒りに駆られるがなすすべもなく妻との生活も子供を失った事でおかしくなる。ある日放心状態でわが子の運動会のビデオを観ていたら同じマンションに住む男の姿を見つける。その男が犯人と確信した主人公は彼を追う。
この映画の題材は「復讐」だが本当の映画のテーマは「新しい映画的手法の発見」だろう。極端なまでの「省略」「説明的なものの排除」。この作品から新しい日本映画が始まったまさに革命的な記念作品。以降の監督たちへの影響、映画評論家たちの大絶賛は受けたが「どついたるねん」のようにはヒットしなかった幻の名作。
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★1 | CAT’S EYE キャッツ・アイ(1997/日) | 80年代に人気だった漫画「キャッツ・アイ」の映画化。監督は「夢みるように眠りたい」「二十世紀少年読本」で天才監督といわれていたが、「ジパング」である意味カルト監督になってしまった林海像。ストーリーは原作漫画どおりで美人三姉妹が父親探しのためにキャッツアイという絵画泥棒になって活躍する話。公開当時いや今現在も「至上**映画」のナンバー1と言われている作品。とにかく呆れること笑えること間違いない作品です。 | [投票(4)] |
★4 | 視線のエロス(1997/仏) | 妻子のいる中年の男が若いきれいな女の子を言いくるめて不倫する話。この映画はストーリーより全てのカメラアングルが主人公の視点の主観ショットだけで撮られていることがすごい。ここまで徹底した主観カメラの映画は今までない。 | [投票] |
★5 | アイコ十六歳(1983/日) | 自主映画監督の今関あきよしの35ミリ映画デビュウー作。また主演の富田靖子のデビュウー作でもある。名古屋の女子高生のみずみずしい学校生活を微妙な女の子の心理を表現しながら描いている。「リアル」さと「エンターテイメント」と「明るい時代」がいかにも80年代の青春映画だ。 | [投票(1)] |
★5 | コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って(1993/独=露=日=スイス=タジキスタン) | 主人公は都会から生まれ故郷に帰ってきた娘、父親がバクチのため自分を借金のカタにしたことを知って怒り心頭。もうひとりの主人公はまだ若いロープウェイの操縦士の青年。このふたりが内戦下のタジキスタンで恋におちる。監督は「少年、機関車に乗る」のB・フドイナザーロフ。ロープウェイが舞台だけあってゆっくりと淡々と物語りは進むがロープウェイの下の現実は内戦でそのギャップがこの映画をとてもリアルにしている。タジキスタンの映画は珍しいが隠れた秀作だ。
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★4 | オープン・ユア・アイズ(1997/仏=スペイン) | 裕福でハンサムな主人公セサム。ある日元恋人の無理心中の交通事故に巻き込まれてしまう。一命は取り留めたが顔が醜く変貌し恋人にもふられてしまう。だがある日目が覚めてみると全ては一変して無理だといわれた整形手術が成功し恋人も戻ってきた。しかしその日から不思議なことが起こり出した・・・。
ハリウッドも認めた若干26歳の監督アレハンドロ・アメナーバル。この作品が2作目なのに驚異的な映像センスと綿密な構成力を持っている。「ダークシティ」「マトリックス」と同じように夢と現実の境が曖昧になっていく内容だが、スペインの派手な色使いとエキゾチックな俳優と実感のもてる映像でまた一味違った世界だ。ラストシーンは唖然とするだろう。 | [投票(7)] |
★1 | 透視する女(1999/日) | 相手の心が読み取れる「透視能力」を持つ普通のOLの和美。和美はその能力ゆえに男達のいやらしい妄想をわかってしまい困惑の日々を送っている。ある日和美は自分がメスで切り刻まれる姿を透視してしまう。
全編デジタルビデオで撮ったエロティック・サイコ・サスペンス。
助演の美崎涼香の存在感と、主演の安原麗子のナレーションの「声」が素晴らしい. | [投票] |