★2 | アイ・ラヴ・フレンズ(2001/日) | 京都に住むろう者のカメラマン・美樹(忍足亜希子)は夫を早くに亡くし、息子の優太(落合扶樹)、義妹の遥(藤田朋子)と三人暮らしをしている。ある日美樹は、サクラソウの咲き乱れる野原で、柴田(萩原聖人)という青年と出会う。優太を介して彼と親しくなる美樹だが、やがて柴田の勤める会社の社長(田村高廣)から、彼が背負っている過去を聞かされる。それは、柴田がかつてその野原で交通事故を起こし、子どもを死なせたことがあるというものだった。京都市が映画製作費を助成する事業「京都シネメセナ」第2回作品にして、『アイ・ラヴ・ユー』に続く大澤豊監督・忍足亜希子コンビの第2作。 | [投票] |
★2 | セプテンバー(1988/米) | かつての大女優ダイアン(エレイン・ストリッチ)が、娘のレイン(ミア・ファロー)の家に帰ってきた。時同じくして、レインの親友ステファニー(ダイアン・ウィースト)、ハワード(デンホルム・エリオット)、作家の卵ピーター(サム・ウォーターストン)らがレインの家に集まる。彼ら男女6人は皆、自分が愛する相手をこの集団の中に見い出していた。しかし皆、自分が想っている相手は自分を愛してはいなかったのだった。彼らの愛情のベクトル、ダイアンとレイン母娘の確執が、嵐の夜の中に浮かび上がる。 | [投票] |
★2 | プレタポルテ(1994/米) | 全世界のファッション関係者が注目する大イベント、パリ・コレクションが今年も始まった。世界各国から続々と詰めかけてくるデザイナー、トップモデル、ジャーナリストにバイヤーたち。その中にロシアからやってきた正体不明の男(マルチェロ・マストロヤンニ)がいた。彼と関係があるらしい業界の大物、フォンテーヌ(ジャン・ピエール・カッセル)が突然謎の死を遂げる中で、パリコレは数多くの愛憎劇を裏側に含みつつ、表向きは派手に、賑やかに進行していく。実際のパリコレの会場にキャメラを持ち込んで撮影し、数多くのデザイナー(ソニア・リキエル他)、ミュージシャン(シェール他)、トップモデル(ナオミ・キャンベル他)たちが本人役で出演している。 | [投票] |
★2 | いちばん美しい夏(2001/日) | 名古屋に住む女子高生・直美(真帆)は、両親も手を焼くほどの遊び好き。その両親も、母親に男ができて家を出てしまい、家庭は崩壊一歩手前の状態だった。父親は直美を、親類が開いている田舎の旅館に預ける。不満を言いながらもここを手伝いつつ夏休みを過ごすことになった直美は、軽い痴呆がある近所の老婦人・小出さん(南美江)と知り合い、普通の話し相手から、お互いに自分の昔話や夢を打ち明ける間柄になっていく。日本在住のイギリス人監督、ジョン・ウィリアムズの長編デビュー作。 | [投票] |
★2 | Undo(1994/日) | 由紀夫(豊川悦司)と萌実(山口智子)のカップルは、アパートの部屋でペットの亀を飼うことに。しかしある日、由紀夫はその亀が萌実によって紐で縛られていることに気づく。やがて萌実が縛るものは亀だけでなく、本・ハサミ・時計など、どんどんエスカレートしていった。心配した由紀夫は萌実をカウンセラー(田口トモロヲ)のもとへ連れていくが、診断は「脅迫性緊縛症候群」という耳慣れないものであった。 | [投票] |
★2 | 未完の対局(1982/日=中国) | 1920年代前半、碁の名手・松波(三國連太郎)は中国旅行中に現地の名人・イサン(易山、孫道臨)と出会う。松波はイサンの息子・アミン(阿明、劉新)の才能を見込んで弟子として連れ帰りたいと申し出、やがてその通りにアミンは日本に渡り、松波の下で実力をつけていく。成人して門下一の腕を持つに至ったアミン(沈冠初)は、松波の娘・巴(紺野美沙子)と愛しあうようになっていたが、日本軍の中国侵略が戦争へと発展するという状況に直面し、アミンは帰国して祖国のために戦おうと考えるようになる…。日中国交正常化10周年記念作品として企画され、当初は中村登が監督の予定だったが、中村の死去により佐藤純彌監督にバトンが渡ったもの。 | [投票] |
★2 | あなた買います(1956/日) | プロ野球にまだドラフト制度がなかった頃、各球団の間では熾烈な新人獲得競争が展開されていた。今年の注目は学生野球の大物・栗田(大木実)で、在京球団のスカウト岸本(佐田啓二)も彼を獲得しようと奔走する毎日である。岸本は栗田の恩人だという男・球気(伊藤雄之助)と接触するが、食わせ者の球気は陰で他球団のスカウトたち(山茶花究他)とも交渉しているらしい。一方、栗田が「金のなる木」であることに気づいた栗田の家族も、やがて各球団と同じように平静を失っていく。かつて南海ホークスで活躍した穴吹義男選手の争奪戦の話をモデルにした一作。[112分/モノクロ/スタンダード] | [投票] |
★2 | けんかえれじい(1966/日) | 昭和10年の岡山。硬派の旧制中学生・麒六(高橋英樹)は年長の友人で喧嘩の達人・スッポン(川津祐介)に鍛えられ、校内の硬派集団のリーダーにのし上がる。しかし一方で、麒六は下宿の娘・道子(浅野順子)に思いを寄せており、その悶々とした思いを喧嘩で発散しているのだった。やがて、教官にたてついた麒六は退校処分を受け、会津の中学に転校するのだが…。[86分/モノクロ/シネマスコープ] [more] | [投票] |
★2 | モ’・ベター・ブルース(1990/米) | 小さい頃からトランペットの英才教育を受けてきたブリーク(デンゼル・ワシントン)は、ニューヨークのクラブを連日満員にするほどのプレイヤー。野球賭博で借金を作っている、幼なじみでマネジャーのジャイアント(スパイク・リー)や、意見が合わないバンドメンバーのシャドー(ウェズリー・スナイプス)と衝突したりしつつも、日夜演奏に力を入れる日々を送っていた。しかしある日、ジャイアントの借金を巡るトラブルに、ブリークも巻き込まれてしまい…。
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★2 | デュカネ 小さな潜水夫(2000/デンマーク) | コペンハーゲンに住むクリスチャン(ロバート・ハンセン)と弟のアスク(ラルフ・ホラナー)は、夏休みに祖父(オットー・ブランデンブルク)の住む港町にやって来た。祖父の船でダイビングをしていた兄弟は、第二次大戦で沈没したドイツの潜水艦を偶然に発見する。「中にはナチスの金塊が残っているに違いない」。祖父やその知り合いの女性、ランスコウ夫人(ユッテ・アビルストロム)が止めるのも聞かず、兄弟は再び海底の潜水艦へ忍び込むのだが…。ちなみに「デュカネ」とはデンマーク語でダイバーのこと。 | [投票] |
★2 | シベリアの理髪師(1999/仏=露=伊=チェコ) | 19世紀末期、アメリカ人女性のジェーン・キャラハン(ジュリア・オーモンド)は、父親が開発している木材伐採用の機械の完成を助けるためロシアに渡る。そこで出会った青年士官、アンドレイ・トルストイ(オレグ・メンシコフ)は徐々に彼女に愛情を感じていくようになる。しかし機械開発の資金調達のためジェーンが近づいた、アンドレイの上官・ラドロフ(アレクセイ・ペトレンコ)もまた彼女に魅了されていた。それを知ったアンドレイが苦悩の末に選んだ道は、彼自身だけでなくジェーンの運命をも変えていくことになる。 | [投票] |
★2 | 霧の旗(1965/日) | 東京の高名な腕利き弁護士(滝沢修)の事務所に、熊本から出てきたという若い女性(倍賞千恵子)が訪ねてきた。彼女の兄は殺人容疑という無実の罪で逮捕・起訴されており、死刑になるかも知れない、弁護についてほしいと彼女は頼むが、弁護士は高い弁護料と多忙を理由に断る。やがて彼女の兄に死刑判決が出たという知らせが弁護士のもとに届いた頃、彼女もまた東京に出てきていた。 | [投票] |
★2 | ハメット(1982/米) | サンフランシスコに住むハードボイルド小説家のダシール・ハメット(フレデリック・フォレスト)は、ある時中国人の美人女優の失踪事件に友人とともに巻き込まれる。ちなみにこのダシール・ハメットという小説家は実在の人物である。 | [投票] |
★2 | 猫が行方不明(1996/仏) | パリに住むメイクアップアーティストのクロエ(ギャランス・クロベル)は、バカンスに出かける間、飼い猫のグリグリを近所の猫好きの老婦人に預ける。しかし彼女が戻って来た時、グリグリは老婦人の家からいなくなっていた。 | [投票] |
★2 | ブラックボード 背負う人(2000/イラン) | イラン・イラク国境地帯の山あいに、黒板を背負いながら、村から村へと生徒を探して歩き回る教師たちの姿があった。彼らのうちある者はクルド難民の集団に加わり、またある者は運び屋の少年たちの中に入って、それぞれ読み書きを教えようと骨を折る。しかし、戦争という事態の中、彼らの努力はなかなか実らない…。イランの巨匠モフセン・マフマルバフ監督の娘で、製作当時19歳だったサミラ・マフマルバフ監督は、本作でカンヌ国際映画祭審査員賞を史上最年少で受賞した。[85分/カラー/ヴィスタ] | [投票] |
★1 | 栄光への脱出(1960/米) | 1947年、パレスチナへ渡ろうとするユダヤ人たちでキプロス島の収容所は満杯だった。しかしアラブ人たちとの衝突を懸念する英軍が移送をためらううち、英軍将校にしてユダヤ人地下組織のリーダー、アリ・ベン・カナン(ポール・ニューマン)の下、ユダヤ人たちは「エクソダス」号船上でハンストに入る。英軍の将軍と知己の米人女性、キティ(エヴァ・マリー・セイント)は看護婦として船上で手伝ううち、自分たちの国を作りたいという彼らに共鳴していく。[208分/カラー/シネマスコープ] [more] | [投票] |
★1 | 夢の旅路(1997/米) | ニューヨークで無味乾燥な生活を送っていたタクシー運転手のヘンリー(ティム・ロス)は、ある日不思議な3人の老人たちを乗せる。自分たちはドキュメンタリー作家で古い友人のところへ行くという彼らは、「愛する人を見つけるのだ」とヘンリーに忠告する。そして彼らと別れたヘンリーは、何気なく入った町でファティマ(ミリー・アヴィタル)という女性とめぐり会うのだが…。[103分/パートカラー/アメリカンヴィスタ] | [投票] |