★3 | クレムリンレター 密書(1970/米) | 米国情報部高官が政府の許可を取らずに署名した、中国への宣戦布告協定ともいえる密書“クレムリン・レター”。その密書を取り戻す任務を帯びた二重スパイのポラコフは、KGBのコスノフ大佐(マックス・フォン・シドー)に捕えられ、その拷問に耐えきれず自殺した。CIAはこの密書奪還任務に、海軍少佐のローン(パトリック・オニール)を抜擢。彼は“叔父”ワード(リチャード・ブーン )の指導のもと、“売春婦”(ナイジェル・グリーン)、“手品師"(ジョージ・サンダース)といった暗号名を持つ腕利き諜報部員達と共に東側へ潜入する・・・。ベストセラーとなったスパイ小説「クレムリンの密書」をジョン・ヒューストンが映画化。120分。 | [投票] |
★2 | 四萬人の目撃者(1960/日) | 四万人の観客が見守るプロ野球の試合中、セネタースのスター選手・新海がヒットを放ったその走塁中に急死する。偶然にも観客の一人であった高山検事(佐田啓二)は、拳銃密売事件を追っている親友の笛木刑事(伊藤雄之助)に協力を求め、この事件について調べ始める。高山検事は、新海選手の義妹である阿い子(岡田茉莉子)と、彼女の恋人である若手選手の矢後(杉浦直樹)の行動に不信をもつが、なかなか事件の真相が見えてこない・・・。有馬頼義の日本探偵作家クラブ賞(現・日本推理作家協会賞)受賞作を映画化。 [more] | [投票] |
★3 | 集団奉行所破り(1964/日) | 天下の台所、大坂で指折りの廻船問屋として鳴らした河内屋善右衛門は、その莫大な財産を狙う東町奉行・松平将監に無実の罪を着せられ処刑された。河内屋に恩義を持つ元海賊の策士・勘助(金子信雄)は、丹次郎(里見浩太郎)をはじめ、かつての海賊仲間たち(大友柳太朗、内田良平・他)を集めて、驚くべき計画を打明ける。それは、東町奉行が廻船問屋から搾り取った金が眠る奉行所を襲って、その金を盗みだし河内屋善右衛門の七回忌の法要を盛大に行おう、というものであった。奉行所の情勢を探るため、丹次郎(里見)は庶民から“マムシ”と恐れられている鬼与力・竹内金次郎(佐藤慶)の娘に近づく・・・(90分・白黒)。 | [投票] |
★3 | バチカンの嵐(1982/米) | 第二次世界大戦下、カトリック協会の若き司祭フラハティ(クリストファー・リーブ)は、総本山であるイタリアのバチカン法王庁に従事していた。そこで有力な枢機卿サントーニ(フェルナンド・レイ)の信頼を得たフラハティは、法王庁の財務担当者に抜擢される。大戦下、法王庁の財政状態は深刻を極めていた。連合軍としてイタリアに赴任していた旧友ロド(ジョセフ・コーテス )と再会したフラハティは、マフィアの親族である彼のコネクションを通じて、闇市場を牛耳る大物マフィア、アポリーニ(ジェイソン・ミラー)を紹介してもらい、マフィアとの闇取引に手を出してゆく・・・。実話に基づくカトリック教会とマフィアの癒着を描いた問題作。(121分) | [投票] |
★3 | スパイ(1967/日) | 新聞社の社会部記者・須川(田宮二郎)は、長崎県の密入国者収容所から脱走した韓国学生・李(山本学)の事件を取材しているうち、李の脱獄とその後の失踪には、北朝鮮の行動を探る日米の諜報組織が関与していることを確信する。そんな中、行きつけのバーで、その店のホステス規子(小川真由美)の情夫・井村(中谷一郎)を見かける。井村はかつて須川の学友だった。須川は井村の言動に、彼が尋常でない仕事に携わっているのでは、と睨むのだった・・・。実話をベースにした社会派ドラマ。(96分/モノクロ) | [投票] |
★4 | 影なき殺人(1947/米) | コネチカット州のとある町。市民から敬愛されていた神父が、路上で突然射殺されるというショッキングな事件が発生した。地方検事ヘンリー・ハーヴィー(ダナ・アンドリュース)と警察署長ロビンソン(リー・J・コッブ )には、マスコミや議会から早く犯人を捕まえるよう連日の圧力がかかる。そんな中、重要参考人として、拳銃所持の放浪者ワルドロン(アーサー・ケネディ)が検挙された。“神父の仇討ち”を望む世論の声に焦る警察は、執拗な取調べを行いワルドロンから自白を引き出す。しかしヘンリー検事は、この容疑者を起訴することに疑問を覚え悩むのだった・・・。実話を基にした、セミ・ドキュメンタリー・ドラマ。(モノクロ/88分) [more] | [投票] |
★3 | 江戸城大乱(1991/日) | 徳川四代将軍・家綱の時代。病身の家綱に代わり、政をつかさどる幕府大老・酒井忠清(松方弘樹)が専制的権力をふるっていた。酒井忠清は、世継ぎのいない将軍家綱の後継者として、弟君である甲府藩主・綱重を推していた。そこで、老中・堀田正俊(三浦友和)に命じて、綱重を江戸城にお連れするよう手配したが、その江戸へ向かう道中で、綱重が何者かに暗殺されてしまう。酒井は御三家・尾張藩(金子信雄)の仕業と睨んだが、三代将軍家光の側室・桂昌院(十朱幸代)も、実子・綱吉(坂上忍)を擁立して次期将軍の座を狙っていた。堀田正俊は図らずも、この壮絶な将軍跡目争いの渦中に巻き込まれてゆくのだった・・・。(東映=フジテレビ/113分) | [投票] |
★3 | 闇を裂く一発(1968/日) | 射撃の五輪強化選手である若手警官3名、本多(峰岸)、中尾(平泉)、木村(青山)に対して、本庁から突然の召集がかかった。都内でライフルによる暴力団幹部の射殺事件が発生し、容疑者・手塚(佐藤允)が子供を人質に逃走しているというのだ。そして、マスコミに報道管制を敷いている3日以内に手塚を探し出し、場合によっては射殺せよ、という命令が下った。本田、中尾、木村の3名はそれぞれ、殺人課のベテラン刑事・江森(露口)、犬丸(加藤)、酒井(高原)と組んで、それぞれ手塚が立ち回りそうな場所の張りこみにつくことに・・・。[大映/83分] | [投票] |
★2 | 秘密諜報機関(1961/米) | 米国人のレイノルズ(リチャード・ウィドマーク)は、ギャンブルでこさえた借金返済の為に、スイス銀行頭取のシェフラーから危険な仕事を引き受ける。その仕事とは、共産圏ハンガリーで反共組織を指導しているヤンシー教授を国外脱出させること。レイノルズは先に国外逃亡していた教授の娘ジュリア(ソニア・ツィーマン)と接触する。そして彼女を案内人に、新聞記者になりすましてハンガリーの首都ブタペストに入国するのだった・・・。冒険小説の大家アリステア・マクリーン原作のスパイ小説を、リチャード・ウィドマークが製作と主演の兼任で映像化。(モノクロ/112分) | [投票] |
★2 | 情報〈ネタ〉は俺が貰った(1958/仏) | 密輸容疑で服役していた怪力男パコ“通称ゴリラ”(リノ・バンチュラ)が脱獄した。彼の正体は政府の秘密諜報員であり、ロケットミサイルといった国家機密情報を東側に運ぼうと画策している密輸グループの全貌を暴く“囮”であった。パコは、密輸グループが根城として利用している飲屋「大鹿」に単身で乗り込むが・・・。(90分) | [投票] |
★3 | 100日の凶弾(1984/仏=伊) | イタリア・シチリア州の中心都市パレルモ。そこは、マフィアの暴力が支配する無法地帯。過去にもマフィアに立ち向かった政治家、司法関係者はいたが、そんな彼らは次々と暗殺されてきた。世論の批判を浴びた政府は“最後の切り札”として、かつて過激左翼ゲリラとの闘いで功績を残したダッラ・キエーザ将軍(リノ・バンチュラ)をパレルモ新知事に任命するのだった。彼は、マフィアとの徹底抗戦を主張するのだが・・・。(100分) | [投票] |
★3 | 女王陛下のダイナマイト(1966/仏) | 引退して堅気となった元ギャングのベネット(リノ・バンチュラ)は、借金4万フランの取立てにケチな小悪党ミシャロン(ジャン・ルフェーブル)のアパートに赴いたところ、たまたま彼を殺しに来た英国人と鉢合わせして殺害してしまう。殺し屋を差し向けたのは英国人の若者グループを組織する“大佐”と呼ばれる紳士(トーマス・デューガン)。トラブルメーカーのミシャロンに関わってしまったことで、ベネットと友人ジェフ(ミシェル・コンスタンタン)は、図らずも英国人グループから命を狙われるハメに・・・。(102分) | [投票] |
★3 | シークレット!シークレット!(1967/米) | 精神分析医シェイファー(ジェームズ・コバーン)は、常に重圧と戦う合衆国大統領の心理セラピストに抜擢される。大統領の相談相手となったことで国家のトップシークレットを知る立場となったシェイファーは、常にFBR(連邦取締局)やCEA(中央捜査局)の監視下に置かれる生活となり、とうとう自分がノイローゼに陥り逃亡を企てる。FBRは“知りすぎた男”である彼を始末しようと動き出し、各国の諜報機関も彼を探し始めるのだった・・・。(102分) | [投票] |
★3 | 電子頭脳人間(1974/米) | 交通事故による後遺症から、殺人衝動の発作に襲われる元・コンピューター技師のハリー(ジョージ・シーガル)。彼は自ら志願し、衝動が起こるとそれを抑制する電気を脳に流す回路を体内に入れ込むことに。かくして手術は決行され、ハリーの術後経過も順調に思われたが・・・。“現代のフランケンシュタイン”を題材にした、マイケル・クライトン原作の医療サスペンス小説を映画化。(107分) | [投票] |
★3 | 太陽にかける橋 ペーパータイガー(1975/英) | 独裁政権とそれに抵抗するゲリラ勢力との対立から政情不安にある東南アジア某国。その国の日本大使(三船敏郎)は、近々に赴任する英国での生活に一人息子コウイチ(安藤一人)を早く慣れさせようと、軍隊を退役した英国人紳士(デビッド・ニーブン)を家庭教師として招く。実は、彼の軍歴は全くのデタラメであった。しかし、彼が話し聞かせる戦場でのホラ話を真に受けたコウイチは、彼をヒーローとして尊敬し慕うようになる。そんな中、革命軍ゲリラが同志の解放を求めて、外国要人の息子コウイチの誘拐を狙っていた・・・。(99分) | [投票] |
★3 | 非情の標的(1973/伊=仏=独) | かつて殺人課刑事として鳴らしたヴィト(オリバー・リード)は、今は刑務所の看守長として愛妻アンナ(アゴスティーナ・ベリ)と平和な日々を送っていた。そんな彼を突然に襲った妻の誘拐事件。誘拐犯の要求は、刑務所に収監されている囚人ルイズ(ファビオ・テスティ)を引き渡すこと。苦悩する彼だったが、妻を取り戻すためにルイズの脱獄を助ける。しかし、しがないチンピラ強盗にすぎないルイズの身柄を欲しがる犯人達の目的は一体何なのか?事件を解く鍵は、ルイズの出身地であるフランスで起きた暗殺事件にあった・・・。(111分) | [投票] |
★3 | 死にゆく者への調べ(1973/仏=伊) | フランス人の物理学者(リノ・バンチュラ)は、かつてソビエト連邦の諜報機関に拉致され、以来ソ連の為に働いてきた。ソ連政府から貢献を認められた彼は、ソ連科学者団の一員として英国入国を果たす。しかし、今度は英国諜報機関に誘拐され、自由と引き換えにソ連に通じている英国要人逮捕への協力を強要される。彼のおかげで英国内の情報網を壊滅させられたソ連の情報機関は、威信に賭けて彼の処刑に動き出す。常に命を狙われ続ける彼は、逃走の果てに祖国フランスに舞い戻ってきた・・・。(118 分) | [投票] |
★4 | 空中大脱走(1971/米) | 第二次大戦最中のドイツ占領下フランス。核物理学者ブレビック(ルネ・オーベルジョノワ)は、その素性を知られることなくドイツ軍の捕虜となっていた。米国空軍少佐クック(ダグ・マクルーア)の任務は、ブレビックを無事に米国まで亡命させることだった。だが、作戦は失敗に終わり、2人は共にアルプス山脈にある城塞ベクスタットに身柄を移される。そこは、断崖絶壁に囲まれて脱出不可能といわれる捕虜収容所だった。ゲシュタボにブレビックの素性を嗅ぎつかれる前に、なんとしても彼を脱出させなければならない!そこでクックは、城塞の真上を吹く強い上昇気流に乗って、空を飛んで逃げるという奇想天外な脱走計画を思い立つのだった・・・。(96分) | [投票] |
★3 | スカイ・エース(1976/英) | 1917年の某フランス領。若い青年将校クロフト(ピーター・ファース)は、同じ寄宿舎の憧れの先輩であり、今や英国空軍のエースパイロットとなったグレシャム少佐(マルコム・マクダウェル)率いる第76飛行中隊に志願して入隊する。そこでクロフトが見たものは、死と隣り合わせの極限状態の神経を紛らわすために、毎晩ドンチャン騒ぎを繰り返すグレシャムならびに先輩隊員たちの姿だった・・・。(109分)
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★4 | 裏切り鬼軍曹(1968/米) | 1951年。朝鮮戦争でスパイ嫌疑をかけられたポール・ライカー軍曹(リー・マービン)は、無実の証明ができずに軍事裁判で極刑判決を受けた。ヤング大尉(ブラッドフォード・ディルマン)は検事としてライカーを有罪に追い詰めたが、今回の裁判の手続きに対して疑問を抱く。ライカーの妻であるアン(ベラ・マイルズ)からも助けを請われたヤングは、今度はライカー側弁護人として再審を行うよう軍部に働きかける。しかし、再審が行われることで、戦況下における軍隊の威信が揺らぐことを恐れる上層部からは圧力がかかるのだった・・・。(86分) | [投票] |