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[あらすじ] 飢餓海峡(1965/日)

終戦直後の混乱期、折から近づいていた台風によって青函連絡船・洞爺丸が沈没する事故があった。しかし犠牲者の遺体を数えてみると、乗船者名簿の数よりも2体多い。函館署の刑事・弓坂(伴淳三郎)は、同時期に起きた北海道岩内町の強盗放火事件との関連を疑う。その頃、対岸の津軽半島では、連れ込み宿に泊まった犬飼と名乗る男(三国連太郎)が、身の上話をするこの宿の女・八重(左幸子)に大金を渡していた。結局事件は未解決のままやがて年月が流れ、八重は事業に成功した犬飼が名前を変えて京都に住んでいることを新聞で知る。[183分/モノクロ/シネマスコープ]
Yasu

この作品では「東映W-一〇六方式」という方式が採用された。これは16mmフィルムで撮影したネガを、拡大・トリミングして35mmフィルムに焼きつけ、特殊な現像を施すというもので、フィルム粒子の粗いザラザラした質感、ネガとポジを合成した映像がもたらす異様感、現像時にわざと光を入れ幻想的なムードを出す効果を狙ったものである。なお「一〇六」の名称の由来は「16(十六)mm」と監督の名前(吐夢=とむ)にかけたもの(ただし、内田監督は当時の東映の社長・大川博の前では「一〇六の真ん中の〇は大川のOです」とお世辞を言っていたらしい)。

公開に際し、当時2本立て興業を原則としていた東映が、本作の3時間を超える長さのため内田吐夢監督に無断でフィルムをカットし、内田監督がこれに抗議してクレジットから名前を外すよう要求するという騒動が起きた。結局、最終的に183分の長さにすることで決着がついたが、一部の先行封切では167分に短縮されたバージョンが上映されたという。この事件がきっかけで、監督は後に東映を退社することになる。

(評価:★4)

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このあらすじを気に入った人達 (3 人)トシ sawa:38 町田

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