[あらすじ] シルビーの帰郷(1987/カナダ)
「祖父は平原に生まれた。世界中がそんな平原だと思っていた。だが、ある日山の存在を知り、山の虜になった。そんな祖父は、山に囲まれた湖の上を走る汽車に乗ったまま沈んでしまった」―その湖近くの、とある北米の田舎町の実家へ、父を知らない赤毛のルーシーとルシールの姉妹は母に連れられ向かう。母は二人の子を祖母に残し、空色の車に乗ったまま、祖父の眠る湖に沈んでしまう。やがて、時は経ち、祖母も亡くなり、今は大叔母二人に育てられている姉妹。どこか町にも家にも学校にも馴染めず、二人だけの世界を築いているようだ。そこへ、放浪癖のある叔母シルビーが何十年ぶりかに帰郷した。この女性、そこそこ美人なんだけど、ちょっと全身にまとうオーラが…なんだかちょっとヘン?
最初はその変わったところに興味を持ち、幼くして先立たれたため薄れた母の記憶を呼び起こしてくれる気がして、シルビーと交流を深めていく姉妹…なのだけど…やっぱりヘン?
とにもかくにも、その後の姉妹とシルビーのおかしくもせつない交流の数年を、四季折々美しく変化する北米の静謐な田舎町を舞台に淡々と描いた作品。116分。
第二回東京国際映画祭審査員特別賞、脚本賞受賞。
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