用心棒(1961/日) | ★5 時は幕末。とある宿場街にふらりとやってきた一人の浪人。桑畑三十郎(三船敏郎)と名乗るその男は、街の真ん中にある飯屋の主人・権爺(東野英治郎)にやっかいになる。この街は支配するやくざ者達の後継者争いから、清兵衛一家(河津清三郎・山田五十鈴・太刀川寛他)と丑寅一味(山茶花究・仲代達也・加東大介他)の両者に分裂して睨み合いを続け、役人も全くの役立たずでさびれる一方だという。驚くほどの剣の腕前を持つ三十郎は、両者の様子を伺いつつ自分を売り込もうとするが、彼の狙いは争いの火種をこしらえて双方を争わせ、彼等邪魔者を一掃させるという大胆不敵なものだった……。 [more] (荒馬大介) | [投票(4)] |
エド・ウッド(1994/米) | ★4 映画会社の下働きをしているエド(ジョニー・ディップ)は、いつかメガホンを取って映画を作ることを夢見ていた。そんなある日、性転換をテーマにした映画を企画中との噂を耳にしたエドは、チャンスだとばかりに自分を売り込む。偶然出会ったかつての大物俳優ベラ・ルゴシ(マーティン・ランドー)も出演させるという条件でめでたく監督デビューを果たしたエドだったが、出来あがった映画は余りにもトンチンカンなものだった……。実在した映画監督エドワード・D・ウッドJrの伝記的映画。 (荒馬大介) | [投票(3)] |
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984/米) | ★5 仲間の計画を警察に密告し追われる身となったヌードルス(ロバート・デ・ニーロ)は、故郷ニューヨークを離れる。長い月日が流れ、ある日1通の手紙が彼のもとに届く。一体誰が、、、手紙の主を知るために彼は再び故郷の地を踏む。老年を迎えた彼の脳裏に浮ぶのは、懐かしく悲しい想い出の数々であった。貧困の少年時代からギャングへと成長した青年時代までの回想と、現在の場面を織り交ぜながら、ユダヤ移民のアメリカでの半生を描く長編抒情詩。セルジオ・レオーネ監督遺作作品。『荒野の用心棒』以来レオーネとコンビを組んできたエンニオ・モリコーネが音楽を担当、ノスタルジックな旋律で物語に深みを持たせている。 (KADAGIO) | [投票(4)] |