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[コメント] マリー・アントワネットに別れをつげて(2012/仏=スペイン)
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★4フランス映画まだまだ健在なり。恐らくデジタル撮影と思うのだがまず自然光主体の照明が大変に美しい。ジャンプカットや手持ちカメラの構図に無頓着な動き、「視線」「ドア」の演出はそれぞれヌーヴェルヴァーグを想起させる。つまり「映画」になっているということ。また、レア・セイドゥーの不敵な眼差しが実に良い。傑作。 (赤い戦車)[投票(1)]
★4ベルサイユ宮殿の中だけで、ホンの数日間という狭い世界の物語ではあるが、フランス大革命の裏面史として、歴史のうねりとそれに翻弄される人間の小ささを描き切っているのは大したもの。 [review] (シーチキン)[投票]
★3王妃の朗読係の肩越しに垣間見られる裏面史。遠くから響いてくる地鳴りの如きものとしての革命、歴史。明言出来ぬ自身の心の言葉を受け身の口づけを通して聞く。レア・セイドゥーの両の眼はいつも低温で、見つめる目であると同時に見つめられ(う)る目でもある。〔3.5〕 ()[投票(1)]
★3手持ちカメラを多用しながら「史劇」としての体を為している構造は興味深い。プロットは愛や崇拝がひとりの女にとって自己愛の裏返しであるというケースを描くもので、面白いが昨今のドラマでは平凡。それを突き抜けた上にさらなる感情が見い出せるものなら、感興に深いものがあったろうが。醜悪下賎なヒロインを演技したレア・セイドゥーは冒険的な良さをもつ。 (水那岐)[投票(1)]