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[コメント] 博奕打ち(1967/日)
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★4開巻、胴元務める小池朝雄の能面顔と、終始、好相崩さぬ鶴田浩二の不動の禁欲に博打打ちの孤高を知る。対する若山富三郎の丸眼鏡の顎傷にヤクザの狡猾が滲み、待田京介のギョロ目と山城新伍の泳ぎ目に小心が写る。顔で生きざまを綴る任侠映画。 (ぽんしゅう)[投票(2)]
★3この1本で若山富三郎は東映仁侠映画に欠かせない存在となった、と言っても過言ではない。そんな会心の悪役演技だ。自身の発案で身に付けたという丸縁メガネが、凄味を引き出す隠し味となっており、主役の鶴田浩二さえも完全に食ってしまっている。 (AONI)[投票(2)]
★4任侠の閉じた世界の中の更にミニマムに限定された領域で鶴田待田山城VS河津若山(快演)・小池のシンプル構図も心地よく、小沢演出もアップ使いの時宜を得てナイス。後の組織論的笠原世界とは違う味わいが又良い。 (けにろん)[投票(1)]
★2デリケートなところで後味が悪い。登場人物間の付置結構はまとまっているのに、一部登場人物の結末のつけ方に共感を阻むところがある。観客の感情マネジメントの粗っぽさが敗着の原因。それにしてもこの若山富三郎はすごい。 (ジェリー)[投票]
★4ラスト30分、次々と仕掛けられる理不尽な現実。侠客モノの定番とはいえ、この脚本の面白さは鉄板であろう。悪役側が必ずしも極悪でなく身内に非がある点など、後の『総長賭博』『外伝』に繋がっていく脱大衆娯楽の先陣を担っている。 (sawa:38)[投票]