★3 | 立派とういうか、至極大層な題名であります。中上健次の原作であるとは知っていた。とすると例のたぎる、血のおののきを描いたものなんだろうと推量する。そして時代はかなり現代から遡っているようである、、。 [review] (セント) | [投票(2)] |
★3 | 神話的に撮られるしかないはずのサーガなのに、相変わらずにサクサク綴られ若松のやっちゃいました感に苦笑混じりに嘆息。高良の後家との絡みのエロスの片鱗に全盛期の今村級の追い込みを渇望した。血に纏わる物語なのに血反吐地獄には遠いのだ。 (けにろん) | [投票(2)] |
★3 | 高良、高岡、染谷らのアクが弱く、血と土地の呪縛が滲まない。確かに高良は、えも言われぬ色気を放つが、性の生臭さが足りず「運命の不気味」にまで達しない。肝心の「路地」の景観にも魔力がない。のっぺりとした平成仕様の作りでは、この土着物語は成立しない。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 不評だなあ。私はついに枯淡に至った老境の作品として好ましく観た。若松はつねに「過激な図式」を提示し続けた監督だったが、この美男列伝は屈指のものと思う。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★3 | 「生きている人と死者が対話をする場面があります。どのように撮ればよいですか?」「遺影が喋り出せばよい」この透徹した演出観こそが若松孝二だ。中上健次に対しても一向臆するところなく、「路地」のロケハンにすら頓着の形跡を見せない。中上に、そして「映画」に臆しているのは私たち観客ばかりだ。 (3819695) | [投票(1)] |
★1 | 若松孝二、遺作にして“無時代映画”という新ジャンルを確立する。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票] |