★1 | こういうキャラクターこそ、何らかのイメージを仮託されたメタファーとして観るべきなのは理解している。だが、自分にとっては一歩手前でこの母子は嫌悪感を呼び覚まされる対象としか映らなかった。早い話、グザヴィエ・ドランの演出意図がどうであれ同じ人間として交流したくない存在だ。精神疾患うんぬんというのは入口に過ぎず、他人の現実の人生を無視し、踏みにじった溺愛に虫唾が走るのだ。 (水那岐) | [投票(2)] |
★5 | 病んでスポイルされた3人が欠落を埋めるように寄り添い見果てぬ夢を育んでいく。しかし、束の間の幸福は見ぬふりで過ごしてきた現実に一瞬で粉砕されるのだ。それでも儚い走馬灯のような何かに縋り嗚咽を呑んで人は生きていく。みんなそうやって生きていく。 (けにろん) | [投票(1)] |
★5 | 誰にも感情移入できず冷めた目で観ていたのに、知らぬ間に涙がこぼれていた映画。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(1)] |
★3 | アスペクト比1:1の美。この比率の方がショットの構図もビシッと決まりやすいのだなと知る。予め画面中央に意識が制限されることで、普段は視界の中を浮遊し視線を定めるのに用いられる無意識的な努力が不要となるので観ていて心地好い。他に美点はないけど。 [review] (煽尼采) | [投票] |