★5 | 時の政権の思惑に惨めに振り回される秘密工作員の、確固たる信念にもとづく行動が、最後の最後に深い感動を呼ぶ。所謂「スパイ映画」の新境地を切り開いたといっても良いと思う。 [review] (シーチキン) | [投票(2)] |
★4 | 当事者は所長のオッサンであって、ファン・ジョンミンが悩む権利を模索するうちに、スリルと格調を刹那的に追及するやくざ映画の俗物根性がリベラルの心性を破綻的に内包する。自己を偽るジョンミンが素に帰った時、戻るべき自分を見失うのである。 (disjunctive) | [投票(1)] |
★4 | 金正日のチワワ [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★4 | 敵の懐に入り込むことが信頼や尊厳をも裏切らざるを得ない遣る瀬無さが俄かに浮上し怒涛の顛末を迎える終盤。実は握っていたのポリティカルな虚実も吹き飛ぶ寧辺シークェンスの惨状は北高官の心情を吐露させる。担うイ・ソンミンの仮面の下の痛切な心根。 (けにろん) | [投票] |
★4 | 朝鮮半島の政治情勢にあまり詳しくない吾輩としては、2時間強、かなりその執拗な政治問答に閉口しつつあったが、それでも俳優たちの熱い思いはストレートに感じていた。それほど、アツイ映画であった。良質の骨太映画であります。 [review] (セント) | [投票] |