OKさんのコメント: 投票数順
シャロウ・グレイブ(1994/英) | 狙いは「英国のコーエン兄弟」かな? 金に踊らされるインテリ三人組の空虚さを皮肉ったブラックさは悪くないものの、最初におとなしく山分けしないから奪い合いになるわけで、犯罪サスペンスの作り方としては底抜け。 | [投票] | |
トレーニング・デイ(2001/米) | 現代版『黒い罠』のような人物配置は悪くないものの、結局煮え切らない勧善懲悪に落ち着いてしまうのは惜しい。デンゼル・ワシントンの「俺はこんなのもできるんだぜ」的な悪漢演技の披露会に終始したような。 | [投票] | |
ナイト・オン・ザ・プラネット(1991/米) | それぞれ異なる文化、価値観を背負った人物どうしが、夜のタクシーでひとときの空間を共有する。ただし登場する人物像が「世間知らずの田舎者」「神秘的な盲者」など類型的なものばかりなので、交わされる会話もありきたりで退屈なものにしかならない。 | [投票] | |
フィッシャー・キング(1991/米) | 日常世界の枠内でいかにファンタジーを成立させられるか、という構想が魅力的。ただ、この話なら2時間以内にまとめてほしかった。『アメリ』はこの作品を下敷きにしていると思う。 | [投票] | |
イギリスから来た男(1999/米) | 何ということのない筋書きでも凝った編集技巧で退屈させない。ただし時系列を並べかえたうえで「帰りの飛行機内」の場面を挿入する構成が、『スウィート・ヒアアフター』と似ているのが気になった。 | [投票] | |
グリフターズ 詐欺師たち(1990/米) | 男は誰も信じられず、女はいつも相手を裏切る。いまさら撮らなくても……と思わなくもない古風なパルプ・ノワール。アンジェリカ・ヒューストンは「異様に若すぎる母親」に見えないので、原作の近親相姦的な歪みの説得力が薄れている。 | [投票] | |
ワイルド・アット・ハート(1990/米) | やたら安っぽい服装や音楽、そして陳腐な台詞の数々は、どうやら確信犯的な選択なのだろうとしか思えない。行きあたりばったりの逃避行は迷いのない卑俗を究めることで、逆に聖なる境地へたどりつきかけた……ような気がする。 | [投票] | |
或る夜の出来事(1934/米) | 男女のベッドシーンを描けない制約を逆手に取った離れ業。ダンディでうさんくさいクラーク・ゲーブルも最高。前半の奇跡的な魅力が最後まで持続しないのは惜しいけど、いま観ても充分に感心できる。 | [投票] | |
素晴らしき哉、人生!(1946/米) | 時系列順の『市民ケーン』は結論も前向き。これはもはや現代の神話でしょう。ファンタジーと人間味のバランスが絶妙。 | [投票] | |
レディ・イヴ(1941/米) | バーバラ・スタンウィックが最高。「足で男を絡めとる」ヒロインの魅力は、ほとんど神話的な領域に達しているのではないかと思った。 | [投票] | |
悪いことしましョ!(2000/米) | ブレンダン・フレイザー と エリザベス・ハーリーの過剰なまでの着せ替えを愉しむ映画。でも、もうちょっとゲーム的な展開も見たかったところ。 | [投票] | |
真夜中のサバナ(1997/米) | サバナの町の景観を映した映像が美しい。主筋になる殺人事件の話はいかにも要領の悪い展開で、既定の事実関係をなぞった「再現映像」を見せられているような感じだった。 | [投票] | |
ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997/独) | バディ・ストーリーで難病ものでロードムービー。米国産の娯楽映画の鉄則をよく詰め込んでいるけれど、悪くいえばそれに忠実すぎて脱線が少ない。 | [投票] | |
ヘザース ベロニカの熱い日(1989/米) | 1980年代ハイスクール青春ものの枠組みをおそろしくねじ曲げた、確信犯の学園ブラック・コメディ。クリスチャン・スレーターの役柄に何らかの背景が欲しかった気もする。 | [投票] | |
希望の街(1991/米) | 社会派群像劇のお手本のような作品。 | [投票] | |
裏窓(1954/米) | 身動きできないまま他人の人生を覗き見する主人公の視線は、映画の構図そのもの。……という以外には見どころがなかったなあ。 | [投票] | |
パニック・ルーム(2002/米) | この種の限定状況スリラーは、脚本が杜撰だと悲惨なものになるという悪い見本のような作品。金持ちの白人が被害者で貧乏な有色人種が犯罪者、という類型的な図式にもうんざりした。 | [投票] | |
シェーラザード 新・千夜一夜物語(1990/仏=伊) | 虚構と現実を反転させるのはフィリップ・ド・ブロカ監督の得意技。「人生はジョークよ」とうそぶく主人公の台詞が、この人の思想を代弁しているようだった。 | [投票] | |
レザボア・ドッグス(1992/米) | 時系列を錯綜させた犯罪映画のひとつの到達点でしょう。肝心の犯行場面を映さないまま、周辺の無駄な会話で映画を埋めつくす、軽やかな肩すかし感覚が絶妙。ただいくらなんでも流血させすぎのような。 | [投票] | |
スティング(1973/米) | ミスディレクションのお手本のような映画。 | [投票] |