[コメント] 友だちのうちはどこ?(1987/イラン)
映画を見終った人むけのレビューです。
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僕が小学4年の時、隣の席の悟君とお喋りをしていて担任の先生に注意された。「またお喋りをしたら二人とも家に帰しますよ」と怒られた。そしたら次の授業の時にまた見つかってしまった。先生に怒鳴られ、二人とも家に帰りなさい!と言われた。隣の悟君は突然泣き出した。ものすごい怖かった。次は僕の方に目があった。「あなたも帰りなさい!」こんなに先生に怒られたのは初めてだ。僕はどうしていいのか分からず、ランドセルを置いて帰ってしまった。先生は止めなかった。止めてほしかった。何故なら家に母親がいるからだ。このまま帰ってしまったら、お母さんに「何故こんな時間に帰って来たの?!」と怒られてしまう。なんて言い訳すればいいのだろう、どうしよう、どうしよう?!…
長くなってしまったが、あの頃の記憶・感覚がよみがえってしまったのだ。 子供の頃、今思えば馬鹿馬鹿しい事で夢中になったり、ドキドキしたり、恐れたりした。未知な部分も多く、隣町まで冒険して歩いていった時のドキドキ感。初めて見る周りの風景、刺激的でミステリアスだった。
宿題できるまで動けない少年、祖父に捕まりまた家に戻されるし、知らない町で迷子になったり、僕だったら泣いてるよ、どうしようもなく。
ラストシーン、ノートをまた忘れた少年がうなだれて、怯えている顔を見ると泣ける。もの凄い怖かっただろう、この世の終わりだと思っただろう。主人公が遅れてやって来て、「君の分も宿題をやってきたよ!」と言う。感動した。本当によかった、間に合ってよかった。ありがとう。
この映画を観たら、子供は子供でとても大変だったなぁと思う。
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