[コメント] トラ トラ トラ!(1970/日=米)
不謹慎かもしれないが、ムチャクチャ痛快だった! 映画では悲惨な日本軍の姿ばかり観てきたせいか、「こんなに勝ちまくっていいの?」と逆に不安になってくるほど。連夜の快勝に戸惑う阪神タイガースファンに似た気分とでも言おうか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
「われ奇襲に成功せり! トラ、トラ、トラや!」 零戦隊を率いる淵田少佐(田村高廣)の関西弁に心躍った。山村聰の山本五十六は風格・貫禄とも申し分ない。 主要キャストのほとんどを素人に演じさせるというトンデモ企画だったらしい「幻の黒澤版」なんて見れなくて結構! リチャード・フライシャー×舛田利雄×深作欣二。日米を代表する“プログラムピクチュアの職人”達の手堅い演出と、かなり渋目の役者陣の演技をこれだけ堪能できれば十分さ。
2機の米軍機が反撃に出てきて活躍するのだが、これは多分フィクションだろう。あまりにも情けないので、少しぐらいは米軍機の反撃している姿を描いておかなければ、と思ったのでは。 日本側シーンに流れる音楽は、邦楽器を用いた所謂“エキゾチック”な代物で少々ゲンナリする。
この後の悲惨な顛末を知っているだけに、山本五十六の「宣戦布告が遅れたことで、米国民の戦意を消沈させるどころか高揚させてしまった・・・」云々という言葉が重く響く。 遅れて最後通牒をハル国務長官に手渡しに行った野村駐米大使(島田正吾)が見せる、苦渋に満ちて歪んだ表情が忘れられない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (6 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。