[コメント] オーメン(1976/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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サノバビッチ(son of a bitch)ですな。
ホラー映画は数多くあり、私もかなりの数を観てきたと思っているが、未だこれ以上の怖さに出会った事はない。とにかく画面が恐ろしいほど美しく、更に恐ろしい。特に音楽がこれ程効果的に使われたのは本作品だけだろう。
冒頭部分でいきなり「ダミアーン」とか叫ぶ女性が出てきて、突然自殺するという衝撃的な部分から、写真の通りに死んでいく人達、そして明かされたダミアンの正体。と、盛り上げ方は実にツボを心得ている。特に初見で墓を暴くシーンを見た時など、ぐぐっと画面に引き込まれた後、仰け反ってしまう程に衝撃を受けた。
この時の集中力は凄かったな。殆ど息継ぐ暇もなく見終え、暫く放心状態。更にその後で一人でシャワーを浴びていたら、後ろに誰かが立っているんじゃないか?と思って思わず振り返ってしまったほど。
でも、この作品で一番怖かったのはダミアンがニコニコしてただ立っていただけのシーン。デモーニッシュな笑顔とはこういう事を言うのか、と背筋が凍った。お陰でこの手の作品ではデモーニッシュな笑顔を見るのが一つの楽しみになった(なかなか無いけど)。
この映画のサントラ、未だに気が付いたら探していたりする。まさにこの作品にはこの音楽!(ただし、事件が起こる前に音楽が鳴り響くもんだから、身構えることが出来ます)
ちなみに本作品以来よく使われるようになった666と言う数字だが、これは聖書の黙示録に出てくる悪魔の頭に書かれていると言われている数字である。これはゲマトリアという数字遊びから算出されるローマ皇帝ネロの数である(ナポレオンもゲマトリアによると666になるそうな)。くだらん雑学。
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