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[コメント] 突然炎のごとく(1962/仏)

私にとってヌーベルバーグはゴダールよりトリュフォーだった
ペペロンチーノ

大学生の頃に初見。当然、製作から20年以上も後に体験しているわけだが、ハリウッドに慣らされた身体には新鮮に写った(今ではこの手の映画に慣れてしまい古臭い感じも否めないけど)。奇妙な人間関係もさることながら、ショットやカット割りがやたら新鮮だった。

ゴダールが散文ならトリュフォーは詩。

政治や哲学を熱弁するゴダールに対し、さり気なく人生の断片を語るトリュフォー。

青臭い文学青年の匂いのするゴダールに対し、大人の恋の香りがするトリュフォー。

そのせいか、話そのものはゴダールの方が難しいが、登場人物の感情はトリュフォーの方が難しい。

10年以上ぶりに改めてビデオで再び観る。理由は『アメリ』における本作の影響を確認したかったから。私の記憶以上に『アメリ』に与えた影響は大きかったようだ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)ジェリー[*] Santa Monica 甘崎庵[*] moot セント[*] muffler&silencer[消音装置]

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