[コメント] N.Y.式ハッピー・セラピー(2003/米)
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なにか毎回書いているような気もするが…やはり日本での知名度がイマイチなアダム・サンドラー。アメリカでは出演映画が次々に1億ドルを突破し、コメディでは一番の稼ぎ頭かもしれない。ギャランティもジム・キャリーを上回っていると思う。そんなアダム映画は最近になってようやくコンスタントに日本公開がされているが、やはり小規模でしか公開されない。勿論、宣伝にもお金がかかっていないように思える(今回はニコルソン出演もあって多少はお金かけたか?)。しかしなぜ、アダム映画はそこまで日本では受け入れられないのだろう。今回に限って言えば、配給の責任もある。アダムを知る人ならば皆が思っているだろう、この頭の悪そうな邦題。いい加減にしてくれないかと本気で思う。そんなゴチャゴチャ言ってないで、ただ公開に感謝してろってか?……ハァ。
いつもは子供度が作品の冒頭から全開しているのだが、今回は少しばかり趣向を変えている。じわじわと…徐々にアダムがキレ出すのだ(笑)。しかも、その原因の全てがあのイカれたおっさんニコルソン!貧乏ゆすりは止まらず、顔面は歪み、手当たり次第破壊してやりたい!!!!!!!そんな衝動がアダムを襲う!!!もうね……こっちは観てるだけで腹が痛くなりましたよ。特に僧侶アーニーとの喧嘩、その後のハジけっぷりは、何か人間の本能を垣間見たような気がしてならない(言いすぎ)。何か皮肉的というか(最初の飛行機内でのやりとりも現在のアメリカの実情を皮肉っている)、アメリカ人の溜まったストレスをアダムが代わりに発散しているという、かな〜り抽象的なメッセージに大爆笑ですな。
また、特筆すべきは脇役&カメオの方々。まず驚いたことにあれだけ出演時間がありながらクレジットされていないヘザー・グラハムの存在。…いつからあんなにヨゴレ役になってしまったのだろうか(笑)…いや、かなり良い事です。知名度がありながらヨゴレを演じるなんて素敵すぎる。実を言うとあのままブラジャーを外して欲しかったという男性諸君が多くいるはず…。他にも、名前を挙げるとキリがない。面白どころでは僧侶のジョン・C・ライリー、盲目の老人ハリー・ディーン・スタントン、ゲイのウディ・ハレルソン、チンデカアレン・コヴァート、ジュリアーニ・元ニューヨーク市長、今では嫌われ者?のクレメンスを始めとするヤンキースの面々などなど…。アダム映画の出演歴もあるガズマンやタトゥーロのいつも以上のはじけっぷりもグッド。…あと、レスリー・ニールセンも出ているらしんだが…どこで出てきたんでしょう?俺がボーっとしている間に見逃しちゃったか…。
とりあえず、怒りの抑制にはかなりの労力が必要!!!ってことですわ(笑
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