[コメント] 解夏(2003/日)
私が最後に目に記したいものは何だろう。そうだ、それはこの生まれ育ったこの町の風景と、そしてあなたと君の笑顔だ。
作品は彼が病に気づき、失明していくまでの様々なエピソードの羅列に過ぎない。最初から結末がわかっているだけに、そのゆっくりとした病状の変化の描写はただ残酷なだけだ。しかし、この作品を観るに耐えうるものにしているのは彼を取り巻く人々の優しさである。現実のベーチェット病はもっと凄惨であり、こんな穏やかなものではないという。しかし、本作はラブストーリーであり、実際の過酷な現実を描くこともない。これはこれで良かったと思う。
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