[コメント] 3−4X10月(1990/日)
意味もなく始まり、とくに根拠もなくとつぜん中絶される細部。唐突だが後藤明生の小説を思い出した。後藤的饒舌さの対極にある映画のはずなのに。
個人的に気に入ったシーンの感想をひとつ。
ダンカンの裏返ったヘタクソな歌をBGMに演じられる、地元ヤクザとたけし&渡嘉敷の間延びした暴力のやり取りを、3分以上の長回しワンショットで撮りきってしまうカラオケパブのシーンのこの乱暴さ加減。本映画中とりわけ好きなシーンだが、この乱暴さはコント的でもあると同時にきわめて正しく猥雑に「映画的」だと思う。
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