[コメント] あの夏、いちばん静かな海。(1991/日)
『名もなく貧しく美しく』北野武バージョン。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
◆映画としてこういうのアリか?という前に本当に言葉って生きていく上で必要なものなのかどうか考えてみた。
◆聾唖の恋人同士が主人公だが、”音のない世界”の二人、というより、”コミュニケーションの手段として言葉を用いない”二人の物語ととらえた方がいいと思う。世に星の数ほどいるカップル達の、たまたまそんな彼と彼女の物語。
◆百億個の言葉を尽くしたとて伝わらぬ想いもある一方、二人で海を眺めている、ただそれだけでお互いを確かめあえる彼と彼女。バスを降りて走って戻る彼女、ちょっとしたすれ違いに涙する彼女。そんな可愛らしいエピソード、誰にも経験あるはず。違うのはそこに”言葉”があるかないか。
◆ストーリーテラーとしての北野監督というより、自身の”まなざし”がよく出ていた映画だったと思う。可愛らしいオッサンである。
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