[コメント] 黄色いリボン(1949/米)
冒頭、暴走する無人馬車をベン・ジョンソンが追いかけて捕まえるシーンの疾走感と迫力に圧倒される。他にも、バッファローの大群や、ジョンソンが単騎でシャイアンに追撃される場面、クライマックスの逃げる馬たちの物量など、見惚れる画面が満載。
『アパッチ砦』が陰だとしたら、こちらは陽で、それは指揮官の器量の違いに帰着すると言えよう。ジョン・ウェインは何度も言う。“Never apologize. It’s a sign of weakness.(謝るな、謝るのは弱さのあらわれだ)”と。リーダーは言い訳ができない。結果に全て責任を負う。だからこそ重い決断を下さなければならない。そして自らが老いて去るにあたっては、その立場を引き継ぐべき若者を育てることも責任なのだ。
ラストはちょっと甘い方向に流れちゃったかな、という気はする。ヴィクター・マクラグレンの酒場での大暴れも面白いんだけどやや弛緩する。
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