[コメント] スーパーサイズ・ミー(2004/米)
それでも日本版のポスターには、一目見ただけですぐにわかる、あの会社のロゴが目立たなくさせられていたことに、大人たちの強い政治力を感じた。
ただ長い目で見ると、これは食に関する一種の公害を映し出した記録映画なのだろう。足尾銅山鉱毒の惨状を身をもって訴えた田中正造が「現代的」(食いすぎて嘔吐する場面まで画面に収めてしまうところはとても現代的だ。)に形を変えたものなんだろうなという気がした。
アメリカにしても日本にしても、子どもを取り巻く食の問題は重要だと再認識させられた。安い、うまいを掲げた大きなチェーン店があらゆる街に展開し、必然的に食に関する選択の幅が狭まっていくなかで、親や教育現場の責任の重さを痛感した。(★3.5)
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