[コメント] デビルマン(2004/日)
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それ以上に主役の二人がイケテねー!まさに「あぁぁぁぁあぁぁぁぁ」もの。いちいち「滅びろ、デーモン!」の時のぐっと力なく構える彼の演技がハートにぐっと来ます。「ハッピーバースデー!デビルマン!!」はもっとぐぐぐっと来ます。思わず、デーモン少女と出会った時なんて「ハッピーバースデー!デビルウーマン!!」と言うと思ったんですがね。田んぼで「あぁぁぁぁ」って言った時はナニが起こったのか一瞬わからなかったですもん。謎なシナリオですよね。いいネタ書くなぁって感じですよ。愛せないけど。
それと気になったのは、首チョンパされた後の彩名ちゃんの体の行方です。やはりタクシー運転手達が順番に「おぉぉぉぉ、おぉぉぉぉ!」とか言って腰ふってるんでしょうか。いやいや、ここはやはり「あぁぁぁぁあぁぁぁぁ」叫びながらってのがスジというものでしょうか。それとも原作通り串刺しでウホウホ踊ってたんでしょうか。残念だったなぁ、彩名ちゃんの首なしヌード初公開。それぐらい見せろってんだ!と言いたくもなります。まあ、そんなサービスシーンがあったって評価は変わらないと思いますが、シレーヌでさえ結局重要なところは全部毛で覆われていたわけで、戦うシーンとかCGバリバリでやるんならシレーヌのカラダ全部をCGにしてどどーんと見せきってもよかったのに。サービス悪いなぁって感じですよ。彩名ちゃんの生首にコック帽でも被せろってんだ。
しかし、この映画の出来が悪すぎて酷すぎるので逆に気になって原作読みました。彩名ちゃんの役の子が「拙者の〜」とか「おぬし〜」とか妙に当時でいうオテンバ(バンカラ?)娘な言葉使いをするんですが、逆をついて映画の中でもこのままやった方が妙なキャラ立ったのにな、なんて今さら思います。まあ、そんな妙なこだわりがあったって評価は変わらないと思いますけど。何度も言ってますけど。ともかく、原作よんで判った事といえば、予想以上に中だるみするなぁっていうか、中盤(ジャンヌダルクを救ったりヒトラーに逢ったり)に連載マンガだなぁという所を感じましたが、ある意味、この映画はその無駄だと思える中だるみの部分をすっぱり抜いて、あとは原作のまんまなんですね。驚きです。よくまあ、ここまで…。この破綻した原作を2時間の話にまとめるっていう難作業が如何に大変なモノかという事を思い知らされました(まとめきれてませんが)。というわけで監督はきっとこう思ってるはずです。
「この原作を映画にまとめあげた。これは日本の『指輪物語』だ!完成したことを祝ってくれ!」と。
コングラッチュレーション!デビルマン!!
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