★5 | 悪人の活躍が愉しいヤマサツ映画、本作の魅力は争議側がほとんど悪人のノリで破天荒を競う様だ。原泉、北林谷栄、小田切みき、日高澄子、宮口精二、殿山泰司、織田政雄、多々良純、高原駿雄等々、何と魅力溢れる善人たちだろう。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★4 | 高枝(日高澄子)の行動の背景が、イデオロギー臭い生硬さに留まることなく、一人の女の意志として丁寧に描かれている点が物語に説得力を与えている。140分間、硬直した設定にもかかわらず停滞を感じさせない(何とカーアクションまである)演出力はみごと。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | 大正末期の労働争議の状況を一人の女工の視点で社会的なスケールを持って描き切った力作だ。経営者層と警察との結びつき。またヤクザを使っての工作など、綿密な演出には頭が下がる思いがする。
[review] (セント) | [投票(3)] |
★4 | 山本薩夫の上手さは、イデオロギーを生硬に叫ぶのではなく、あくまでエンターテイメントとして「愉しめる」ドラマを語ってゆくところにある。度重なる試練に挫けそうになりながら、仲間たちと意志を共にする日高澄子らのドラマは、2時間20分を決して飽きさせない。 (水那岐) | [投票(3)] |