[コメント] 太陽のない街(1954/日)
大正末期の労働争議の状況を一人の女工の視点で社会的なスケールを持って描き切った力作だ。経営者層と警察との結びつき。またヤクザを使っての工作など、綿密な演出には頭が下がる思いがする。
独立プロの映画と思えないほど、結構贅沢なセット、エキストラなどダイナミックだ。現代からこの映画を見れば随分過去のような気もするが、この手のハナシは世界中今でも起こっていることであろう。
2時間20分、まったく退屈せず見られたのは膨大な俳優陣の熱演とその時代の何かを想う力があったからに相違ない。秀作だ。
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