[コメント] ランド・オブ・ザ・デッド(2005/米=カナダ=仏)
何かさっぱりとした終わり方で、これまでのロメロ監督のイメージの作品を期待すると、薄っぺらさを感じてしまう。
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近未来ゾンビ映画。『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ』『死霊のえじき』に続くロメロ監督のゾンビ映画第4弾。
まわりをゾンビに囲まれた閉鎖空間で人間のエゴがぶつかり合うドラマを描いたこれまでのロメロ監督のゾンビ映画と違い、今回はジョン・カーペンター監督のタッチに近いバイオレンス・アクション・ヒーロー映画に仕上がっている。残酷描写も少ないし、ラストも絶望感もなく、むしろ、主人公がかっこよく締めるさっぱりとした終わり方で、これまでのイメージの作品を期待すると、薄っぺらさを感じてしまう。
今回は、ゾンビが知能を持ち、仲間のゾンビを率いたり、銃を使ったりするのが異色だが、監督自身、ゾンビに何をさせたいのか、迷っている感じが見受けられ、方向感に欠けた。ゾンビ映画では常に先駆け的だったロメロ監督もこの作品では逆に別の監督の作品の後追いと見られても仕方のないような演出も多い。
気になる点としては、ラストで支配者のカウフマンがなぜか車での逃走を試みるのだが、金持ちなら普通はタワーの上にヘリポートでも作り、逃走用のヘリぐらい用意しておくのが普通ではないだろうか。また、金なんか役に立つような世界ではないと思うのに都市部で金持ちが普通に贅沢に暮らしているというのも不思議。電気やガス、水道はどうまかなっているのだろうか。
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