[コメント] シン・シティ(2005/米)
愛なきナルキッソスの饗宴。
アメリカでは、日本以上に、「大人になってまで漫画に入れ込む」事への偏見が強いのだろうか、と感じた。
「アニメや漫画は好きだけど、オタクなんかかっこ悪い。だから、この作品を、好きだといっても周囲に恥ずかしくないオシャレな作品つくりを目指そう」という傾向(志向)は、日本にもあるけれども、私はそういう、筋金入りじゃない、ふっきれてない、中途半端なかっこつけな作品つくりの姿勢とは、どうも性が合わない。そういうのに限って、「オレたちダサいオタクじゃないから」大体オトナの男女の恋愛を一見普通っぽく描こうとする。でもこれ、別に愛じゃないから。
おんなじストーリーで、おんなじ役者だったとしても、作り手の根底に、このオタクに対する偏見と、中途半端なみえっぱりがチラチラ見えなければ、もう少しいい印象を持ったと思う。
二十歳過ぎたら、自分の嗜好くらい覚悟きめて誠実に責任取ってください。期待が大きかったので残念です。
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