[コメント] 七人の侍(1954/日)
天正十五年。
血と骨と肉、弓と刀と火縄銃、百姓、野武士、七人の侍。
気になることが一つ。菊千代の系図(「天正三年生まれの十二歳か」とおちょくられる挿話)からすると、時代は天正十五年頃ということになる。史実では秀吉が聚楽第を建てた頃。その頃でもこんなに世の中は荒れていたのだろうか。
映画は、素直で真っ当なアクション活劇。菊千代(三船敏郎)の愛敬は並みのものではない。勘兵衛(志村喬)の現場指揮官ぶりも頼もしい。
侍と百姓の絡むドラマには、未だ戦後九年目という時代意識も反映しているのかも知れない。侍と百姓に分裂してしまう日本人像は現在でもあまり変わってないような気がする。
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