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[コメント] 女の都(1980/仏=伊)

女を恐怖しながらも、女なしでは生きていけないマストロヤンニ。彼の気持ちも分かるし、一方の女性の立場からの主張も理解できる。この映画は、男女それぞれの視点で描かれていて、そのすれ違いっぷりがなんとも面白い。
太陽と戦慄

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画そのものはいかにもフェリーニらしい。巨根博士の館で、マストロヤンニが「スミク、スマク」とか呟きながら女の喘ぎ声を「試聴」するシーンや、ベッドの下の窓を開けると滑り台があって、滑り台を滑ると過去がフラッシュバックしてくるシーンなど・・・。

不良娘たちの車に乗せられるシーンでは、突如、音楽が80年代風に。しかし、その違和感もまた嫌いではない。

好色おばはんが乳を丸出しにしてマストロヤンニに迫るシーンなどに見られる、脱力したユーモアも好きだなあ。こういうフェリーニのお下品なギャグって受け付けない人もいるんだろうけど、なんとも微笑ましくて僕は好きですね。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)寒山拾得[*] ころ阿弥[*] けにろん[*] いくけん

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