[コメント] SAYURI(2005/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
既に見た数人の知人の感想を総合して、あくまで“アメリカ人スタッフ・中国人キャストによるファンタジー”として楽しませてくれさえすれば、満足しようと思ってたんだが…。
まず、映画として普通に面白くない。
ダラダラしすぎ。
どうせ、いくら勉強したって日本人から見たら変に見えるんだから、いっそタランティーノみたいに衣装・時代考証は無視するくらい開き直って、もっとテンポ良くするべき。
映画として面白くないと、不問にしようと思ってた文句も言ってしまいたくなる。
いくらでもあるが、一番違和感あるのは「島田髷」じゃないのに白塗り。
しかも、白塗りも中途半端に薄くて頬紅がやたら目立つし、マスカラ塗り過ぎ。
コントにしか見えません。
お座敷のシーンではちゃんとした着物だが、普段着のシーンは意味不明な着物。
うまく説明出来ないんだが、『HERO』『LOVERS』とか、あーゆー系の衣装。
衣装も街並も、どことなく中国・香港映画に出てきそうな感じ。
ひょっこりジャッキー・チェンが出てきそうだし。
中盤の見せ場であろう“華をどり”のシーンは、むしろ爆笑。
トリを努めるさゆりが、花道の下手から犯された女郎みたいに着崩れた着物姿に、和傘を持って登場。
赤っぽい照明に、雪に見立てた紙吹雪の中、目に涙を溜めて気が狂ったように暴れ(踊り)出し、最後は花道に膝を付いてブリッジ。
会場は拍手喝采。
は?
都をどりとか祇園をどりを観た事無いから、こーゆーのが本当にあるのか無いのか知らないが、梅沢富美男にしか見えませんでした。笑
チャン・ツィイーもなぁ、売れっ子だけど、何でもやりゃ良いってもんじゃないよ。
女将役の桃井かおりは、ハリウッド映画だろうと、セリフが英語だろうと“桃井かおり”。
ある意味、さすが。
日本以外でウケるか知らないけど。
さゆりを苛める先輩芸者役のコン・リーは上手い!
さゆりの思い人の役・渡辺謙は、男前だった。
結論:『ラスト・サムライ』の方が、数段マシ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。